『お金がないから成功できる「波乗り」経営』 by 主藤孝司

実績があるから説得力がある
筆者の実際にいくつかの会社を経営し、成功を納めた経験からくる主張は説得力がある。本書の前半は、従来の大企業向け、好況時に有効、一見効果的である従来の経営上の常識を次々に否定していく。その内容は新鮮である。
たとえば、「事業計画」。事業計画は資金を集めるために書くものであり、出資者を納得させられる理論的な構成になっている必要がある。「波乗り」経営では、次々にくる好機を捕らえて、うまくこなしていく経営が必要であるため、そもそも、資金は必要でない。かつ、計画性よりも現状を捕らえて、うまく、対処する能力が求められてため、計画に対する執着は不要である。
好機を生み出すための自由な発送が大切なために、抽象的な知識重視の「答え」ではなく、アイディアを生み出す「応え」が必要になる。そのためには、知識ではなく体験が大切と説いている。
半は、筆者が編み出した不況時に有効な戦略を披露してくれる。
1.商品の粗利を知恵を使って8割にする。売りやすい成熟商品を狙う。
2.販売は自分の体験から、現金が見るようなもの以外やらない。
3.アルバイト中心とメモ程度の業務マニュアルでシステム化する。
4.企業理念理念より、儲けを考える。
5.自分がいなくてもまわる仕組みを作り、つぎの次の波を感じる。
元気が出る本です。
お金がないから成功できる「波乗り」経営-不況下で儲けるための「アクティブウェーブ戦略」5つステップ
著者:主藤孝司、出版社:フォレスト出版
後悔度:★★★ (三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する


昨日、中小企業診断士の二次試験の結果発表がありました。やはり、勉強不足のため、落ちてしましいました。でも、もう少し、経営理論を学びたいためちょうどいい機会かも。

コメント

  1. 玲治 より:

    農家の本棚運営者の玲治です。
    トラックバック張らせて頂きありがとうございます。

    これからも宜しくお願いします。

  2. Tulipa より:

    玲治さん、コメントありがとうございます。

    ドンドン、トラックバックして下さい。歓迎致します。

    今後とも、よろしく、お願いします。

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