『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』 by 神田昌典

60分で戦略を立てらないものはいつまでたっても立てらない。
半年ほど前に読んだのですが、ちっとした「企て」を実行するのに役立つかもしれないと思い、再度、読み直してみました。350ページ以上もありますが、すっと、入ってくるのはさすがです。まるで、アメリカ人が書いた本のように、具体例がふんだんに盛り込まれていて、その本の分量を感じさせません。
さて、その内容ですが、通常の企業戦略本だと、その内容を読んでも分かったような分からないような言葉が並びます。いわく、「ビジョン」、「ミッション」、「強み」、「付加価値」、「経営環境」などなどです。これらの本からは、いつまでたっても、具板的な行動に結びつくことはありません。更に、困ったことに、この困難を乗り切っても、その「戦略」をみんなに説明する段になって、みなに理解してもらうのに、気が遠くなるような努力が必要と気がつくのです。
商品、顧客、競合、収益シミュレーション、タイミングの5つから解説しています。しかも、ポジショニング・マップという図(二つの属性を軸としたグラフにより説明する)を使用して、現在のポジジョンから理想的なポジションへどうやって移動するかをこと細かに説明しています。この図を使うことで、だれでも、戦略を立てられるようになっています。ワイワイとグループで、作業しながら立てられそうです。しかも、MBA用語が日常使う言葉になっているのがこの本の「売り」です。
「顧客」側からみた商品の価値をベースに、通常(自分が持っている製品・商品からみる)とは逆に、戦略を組み立てています。やや強引で、怪しさが漂う感じもしますが、そこが儲かるポイントなのでしょう。怪しいのは魅力的ですよね。
私が、一番、なるほどと感じた個所は、「商品内容が顧客に伝わってないことが多い」という個所です。顧客は、日々さまざまな問題を抱えている。人間関係のトラブル、お金のこと、そして、夫婦間の問題。それらに、脳の99%は使われてしまっている。残りの1%を狙って、何千、何万ものセールスメッセージが飛び込んできます。なので、「小学生にでもわかるように商品を説明しているか」という観点で、見直すことが大切であることが分かります。それだけで、8割方の商品の売上が上がるそうです。
その他、多数のノウハウがこと細かく、すぐに、使える形で提供されています。こと商品に限っても、ネーミング、商品の広がり(水平展開・垂直展開)、商品コンセプトの伝達分析、ニーズ・ウォンツ分析、成熟期の対処方法、製品寿命の予測など、これでもかこれでもかって、感じで、ガンガン書かれています。
なるほど、24万円の値をつけて売った研修の内容を本にしただけはあります。
60分間・企業ダントツ化プロジェクト-顧客感情をベースにした戦略構築法
著者:神田昌典、出版社:ダイヤモンド社
後悔度:★★★ (三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する

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年賀状かかなきゃ!

コメント

  1. BOKU笑太郎 より:

    確かにこの本を読んで気付くことはたくさんありますね。
    久しぶりに読んでみたら、ヤッパリ気付くことがありました。
    この本はあやしいけど、いい本ですね。

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