『幸せな宝地図であなたの夢がかなう』 by 望月俊孝

【夢のイメージが物として部屋に存在しているって、不思議】
まだ、お金を稼いでない学生の頃、欲しい物があると、カタログをもらってきは、そのカタログを丹念に見ては、自分がそれを使っている様子や如何にそれが自分の生活を変える力があるかとイメージしながら、バイトに励んだものです。そうすると、無理かなと思っていたのが、半年後に、なんとか、手に入れてしまうのが不思議でした。大抵、半年後です。この本を読んで、そんなことを思い出しました。
日々の仕事に追われて、会社の、部門の、部の、グループの「やるべきこと・達成すべき目標」に囲まれています。それらは常に監視され、それらを達成できそうもないと、上司、部門長、部下、同僚から何らかのサインが出ます。しかし、あなたの「やるべきこと・達成すべき目標」や大切にしている『夢』を達成しそうもないとき、誰が、そのことを気づかせてくれるでしょうか?
インターネットの発達が、あなたが受け取とれる情報量を途方もない量にしています。テレビのチャネルは、CS、ケーブルテレビ、デジタル放送で、どんどん増えて、多量の番組が送られていきます。コンビニは、街のあちこちに見られ、一見、あなたの生活を豊かにしてくれる物やサービスを24時間届けてくれます。さて、あなたは何を選択したら、心の平静が得られて、じみじみと『幸せ』を感じられるでしょうか?
若い頃は、自分が永遠に存在し続けると思い、それらのすべてを無目的に享受しようとするかもしません。しかし、自分の命の長さが有限と知ってしまったら、何をどう選択すべきでしょうか?
それへの答えの一つが『幸せな宝地図』というのは、言い過ぎでしょうか。
『幸せな宝地図』というのは、自分の夢を表すイメージ(具体的には写真、雑誌やパンフレットの切り抜き)をA1サイズのボードに貼り付けた物を指します。
実際の作成手順の詳細は、本書や望月俊孝さんの楽天日記サイトに譲りますが、簡単に三行で紹介すると以下のようになります。
1.A1の大きさのコルクボードとピンと夢をイメージする雑誌等からの切り抜きを用意します。
2.タイトルと自分の笑顔の写真をつけ、切り抜きを配置していきます。
3.毎日、眺めては、その夢について、イメージして楽しみます。
一番のポイントは、毎日眺めてみるという事でしょう。
イメージや感情を司る潜在意識は、一秒間に1000万ビットの高速で情報処理をするそうです。非常に、膨大な量と感じますが、よく考えると、納得できます。目の前に広がる立体の動画、360度の方向から聞こえる音声、鍛えれば数ミクロンを感じられる触感、微妙な違いを感じるとができる味覚、そして嗅覚からのデータを考えると多量の情報処理が行われていると納得できます。
その処理系に方向性を与える『幸せな宝地図』を毎日見ることにより、勝手に、関連の情報を引き出してくれます。つまり、毎日自分の夢が描かれていた宝地図ながめることにより、脳が「自分のやると」の優先順位を勝手に整理してくれます。その力は大きいと思いませんか?
最後に、著者の言葉を引用します。
『宝地図を創って、それを眺めるということは、「人生の優先順位をメモして、必要なときに教えてくれる、有能なコーチやマネージャーを雇っている」のと同じことだと言っていいでしょう。しかも、コーチ代は無料です。』
幸せな宝地図であなたの夢がかなう
きっと!今日から人生が変わる
著者:望月俊孝、出版社:ゴマブックス
後悔度:★★★(三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する




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