【自分の中にある「ワクワク」を発見して、元気になる】
本書を読むと、なんだか元気になります。というのは、「やるべきか」「やってはいけない」の世界から、「ワクワクするか」「ワクワクしないのか」の世界へと案内され、人生を見る視点が一変するからです。
本書の冒頭には、著者が問題児をうまく学校教育へ適応させるために「ワクワク」することを中心として教育を実施する場面から始まります。今まで学校生活にうまく適合できなかった子供たちが、自分の「ワクワク」することを中心において、学習し、それぞれの能力を開花させていくシークは、人間の持っている力のすばらしさを感じさます。
本書が主張する事とは、「世間の常識を基準に判断して、自分の人生をダメにしていませんか?」というのと、「自分のワクワクを基準にしてみませんか?」ということに集約されそうです。
それを基準にて、世間の常識である成功法則を崩していきます。
「優先順位をつけることは間違いだ」
ワクワクすることは、大抵、優先順位の下にある。いつまでたっても、生きる楽しさを感じる「ワクワク」にたどり着けない。やりたいことは、すべてやれと主張しています。やりたいことのシナジー効果で心地良い世界によりはやくたどり着けるだろうと述べています。
「目標を達成するよりも、目標に向かっていくことが大切だ」
二つの意味があり目標に固執すると、その課程で得ている成果に気がつかない事があります。これは、「仕事は楽しいかね?」の主張とよく似ていると思いました。もう一つの意味は、目標達成にとらわれ過ぎると、目標自体を低して力が発揮できない、逆に、高過ぎると目標未達での敗北感が大きすぎて、やる気を失うことがあります。
では、どのようにしたら「ワクワク」することだけで、生きていけるようになるのでしょう。さすがに、具体的な答えは、自分で見つけていくしかないのですが、本書にいくつかのヒントがちりばめられています。
それは、まず、自分の「ワクワク」することをすべてあげていきましょう。考えるヒントは、自分の過去にあります。「ワクワク」することは意外に、高価な事ではありません。二番目に、「ワクワク」することの本質を突き詰めていきましょう。たとえば、プロの野球選手なることに「ワクワク」するのでしたら、「プロになり目立つこと」がワクワクするのか、それとも単純に「ずっと野球」をしたいのか。さらに、「ずっと野球」なら、その何に「ワクワク」するのでしょう。そして、最後に、バランスを取るために、「家族」、「健康」などの十の分野に、それをちりばめましょう。すると、ずっと、「ワクワク」する生活を送れます。
この本を読んで、私は、昔の世界の前提【飢えるかもしれない】と今の世界の前提【飢えることはない】が違うので、生き方に対するスタンスが違ってもいいのかなと感じました。自分が支払っている金額の中で、生きていくの最低限必要なものはそんなにないような気がします。多くは、みんながそうしているからという惰性と仲間はずれの怖さとから必要のないことにお金を費やしているのかもしれません。
ソース
あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。
< strong >著者:マイク・マクマナス/ヒューイ陽子、出版社:ヴォイス
後悔度:★★★(三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する