【熱い思いが気持ちいい。】
この本は、ネットでなく、普通の本屋さんで、購入しました。目を引いたのは、整った顔立ちやスタイルの良さからは、ほど遠い写真が、本の表に、上半身で笑顔の藤巻氏、本能らには、前進での姿ではあるが、後ろ向きで、5cm位の愛嬌のある形の藤巻氏、があった。妙にかっこよく見えました。そして、この「自分ブランド」という文字が目に入った。その二つだけで、心地よくなりました。
本を開いて、目次を見ると、今まで、成功本と呼ばれている本で親しんできた言葉が並んでいるではないか。すぐに、レジに直行して、本書を手に入れた。
内容は、藤巻氏の熱い思いと、ワクワク感のあることばが広がっていました。
本書で定義している「自分ブランド」というのは何かというと、1.自分なりに磨いてきて、この点について誰にも負けない「武器」、2.自分価値判断や行動の軸となる「信念」、この2つから得られる「この人についていきたい!」、「このひとのことを信じてみたい!」と周りから認められるのが、自分ブランドなのです。
構成は、きれいですっきりしています。
まず、自分の「軸」を作れ、しかもそれは、「自分の信念に基づき、誰かのためになるような行動をとる」ことであります。その単純な形が、誰かへの憧れになります。最初は、周りから浮いていい手もいいからとにかく、自分で「空気」を作り出せるような人になります。例え、「ルール」を破っても。そして、失敗してもどんどんチャレンジしよう、8勝7敗をねらって、8勝をしたときには、7敗も、すべて、勝ちに繋がっていることが分かります。
さらに、五感を働かせて、時代を感じて、いろいろな体験をしよう。もし、自分のブランドの方向性が定まらないときは、借金をしてでも、普段はやっていない物事に取り組みましょう。筆者は、「刺激」を求めて、20代の頃に、ニューヨーク、シンガポール、イギリスへと出かけていった。たまたま、入ったバーニーズが憧れの仕事になった。その後、日本にバーニーズが進出した来たときに、出向となり、夢が叶うことになった。新たな体験をすれば、絶対に心に「きっかけ」がたまります。「一流」「本物」に触れてみてはどうだろうか?
人を感動させることが、ビジネスの原点です。周りの人を動かせる人間にならないといけません。周りの人を動かす人間とは、「これがいいんだ」、「こうすれば、絶対に良くなる」と断言できる人間です。そうして、初めて、「この人の言うことを信じてみよう」と心を動かされるのです。断言できないのなら、自分の武器や軸を信じられるように、いっそうの努力を重ねよう。
熱い思いは、大切ですね。
自分ブランドで勝負しろ!
著者:藤巻幸夫、出版社:オーエス出版
後悔度:★★★(三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する