【うつ病的症状(なんとなくつかれやすい等)に悩んでいる方に】
著者は、自分の人生の主人になってない人の多くの人がかかっている精神病でないけど、日々生活している上での軽いうつ病的症状、長く続く、頭が痛い、つかれやすい、ぐっすり眠れなく、集中力がなく、イライラする人、または、ストレスに非常に弱くなっている人に処方箋を切ります。
その原因は、頭の中にいる「本当の自分」が、身体の外見をはじめどうすることのできないものをかかている「身体の自分」を執拗に管理した結果と結論づけています。
「本当の自分」が、もう少し寛容になって、よい教師のように上手に、最終的な目標に導くように勧めています。処方箋が2つ切られています。
一つは、早寝早起きをすることです。これは、従来のうつ病の治療の一つとして、経験的に知られている方法です。実際に、著者は、この治療法を軽度の鬱病患者に試したところ、かなりの効果があることがわかっています。どのようなメカニズムで、作用しているのかは、まだ、解明されていません。ただ、日と共に生活するという自然の摂理に従う事がいいのではないと言う事があげられます。また、早起きをすることにより、自分の生活リズムを自分自身で管理できるようになり、その後、生活全般を自分のものとして取り戻すようです。
うつ病になってはいないけれども、うつ病病的な症状を訴える患者に対して、実施したところ、落ち込みから回復できただけでなく、落ち込みにくくなったそうです。
具体的にどのようにするかというと、十時までにベッドに入って五時までには起きる必要があります。そうでないと効果が出ません。
二つ目は、メリハリのある一週間を送ることです。なんでもいいので、通常とは違うことをします。食事と同様に、同じような生活を延々と繰り返していると、心の病気になりやすいのです。意図的に、違うことをしましょう。例として、昔の友達に週一回、コミュニケーションを行ったり、子供を幼稚園に送り迎えするちょっとした間にペットボトルのお茶ではなく、きちんと、お茶を入れて飲むようにしたり、毎日、飲みに行くのをやめてデパ地下の総菜を買ってきて家で食事をするなどちょっとしたことでいいのです。
結論のみを拾って要約しましたが、この「本当の自分」と「身体の自分」の関係とその変遷を人に取って大切な食を通して、説明しています。その説明は、童話における食のルール、拒食症や過食症の話、人間関係の変化などを取りあげ、興味深いものになっています。
食の精神病理
< strong >著者:大平健、出版社:光文社
後悔度:★★★(三つ星満点)
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