『運のいい人、悪い人』 by リチャード・ワイズマン

【科学的に証明されたツイている人になる方法が明らかにされた!】
最近、読んだ本の中でも、イチ押しの本です。何せ、運が良くなる方法を解説しているのですから。しかも、10年にわたる科学的調査が解き明かした方法なのです。
法則は、4つあります。
法則1.チャンスを最大限に広げる
法則2.虫の知らせを聞き逃さない
法則3.幸運を期待する(ツイていて、望みは叶うと信じる)
法則4.不幸を幸運に変える(プラスの面を見て、マイナスからの悪影響を避ける。失敗から学ぶ)
法則1,2について、詳しく見ていきます。
「法則1.チャンスを最大限に広げる」は、自分の周りに、既にあるチャンスをどのようなスタンスで取り組んでいるときが付くかに焦点を合わせています。次の三点の事を行います。
a.人間関係を広げます
b.新しい経験を積みます
c.リラックスします(=視野を広げます)
具体的には、「a.人間関係を広げます」については、新しい知り合いを得るために、話をしたことがない人に、話しかけます。また、最近、連絡を取ってない友人に「お久しぶり」と電話をしましょう。それぞれ、週、一人以上を目標としましょう。
人を通して、ものの見方、本当の情報、別の人を知ることができ、チャンスの範囲が広がります。
「b.新しい経験を積みます」の具体的な方法は、新しい挑戦を六つ決めます。それは、新しいレストランに行く事等の簡単な事から、ボランティア活動をする等の継続的努力が必要な事まで、どんな事でもいいのです。自分がやってみたいことを挙げます。そして、1から6までの番号をふります。サイコロを振って、出た目に対応することを実行します。経験を広げましょう。
「c.リラックスします」についての具体的方法は、次の事を、ストレスを感じたと時に、行います。
1.静かな所を探して、目を閉じて、二、三回深呼吸をします。
2.リラックスできる場所にいる自分を想像します。
 e.g.砂浜で寝そべっている、夏の草原を歩いている
3.その場所でのすべてのことを感じます。
4.体からすべての緊張がゆっくり流れ出ていくところを想像します。
5.最後に、ゆっくりと目を開けて、少しずつ現実の世界に戻ります。
リラックスすると見えてないことが見えてきます。
「法則2.虫の知らせを聞き逃さない」は、直感を信じることです。直感とは、過去に経験したなじみのある事や、過去に経験したことの成功パターンを無意識が知っている事の集大成です。
成功パターンの集大成の説明が興味深いです。ある心理学の実験で、成績のよい証券アナリスト三人と悪い証券アナリスト三人の顔写真を見せます。よい成績の三人は表情が豊かで、悪い三人は表情に乏しいのです。勿論、実験を受けている人達には、この関連性を伝えていません。そして、違う人の写真を二つ見せます。一方は表情が豊かで、もう一方は表情が乏しいのです。多くの人は、「どちらが、成績が良さそうか」と聞かれると、表情の豊かな人を選択します。無意識のうちに、その関連性に気がついているのです。
次の二点の事を行います。
a.直感と本音に耳を傾ける
b.直感を高める
「a.直感と本音に耳を傾ける」方法は、次のようにします。
1.静かな部屋で、ゆったりとした椅子に座り、リラックスします。
2.洞窟を想像して、その中に、老人がいることを想像します。
3.この老人に、迷っていることについて、思っていることをそのままに、どう感じているか、どちらが正しいかという事について、声を出して話してみます。
4.どちらが正しい事かを感じます。
5.そして、この直感で得た結論と理性で得た結論が異なる場合、より慎重に検討し直します。
「b.直感を高める」方法で、簡単なのは、瞑想です。次のようにします。
1.静かな部屋で、ゆったりとした椅子に座り、リラックスします。
2.目を閉じて、力を抜き、気持ちを落ち着かせます。
3.同じフレーズを何度も唱えます。どのようなフレーズでもかまいません。
4.唱える言葉に集中して、何も考えないようにします。
5.静止しているという感覚を感じます。
6.10分間唱えて、ゆっくり目を開けましょう。
この練習を週に三回、20分行います。最初は、難しいかもしれませんが、練習すれば、そのうちにできます。瞑想が終わったら、気持ちがすっきりして、その時が直感が最高の状態になっています。
法則3、法則4については、実際に、本を読んでみてくださいね。
運のいい人、悪い人~運を鍛える四つの法則
著者:リチャード・ワイズマン、出版社:角川書店
後悔度:★★★(三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する

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