【メルマガを足がかりにするのが情報起業の基本でしょう。】
メルマガ専門コンサルタントとして有名な平野友朗氏の二冊目の著書になります。情報起業の第三弾として、紹介します。本書には、情報起業という言葉は出てきませんが、『情報起業』や『会社を辞めずに億万長者!』で書かれているように、まず、メルマガで、一定の読者を抱えることが、情報起業の最初の段階になります。そして、メルマガ読者の信頼を得ることが重要です。その観点から、本書を見てみましょう。
『情報起業』の紹介は以下にあります。
http://plaza.rakuten.co.jp/tulipa/diary/2004-03-02/
『会社を辞めずに億万長者!』の紹介は以下にあります。
http://plaza.rakuten.co.jp/tulipa/diary/2004-03-04/
本書を書いた動機として、著者はこれまで読んできた起業体験記に違和感があったからです。数億円もの売り上げの会社を立ち上げることと、月商50~100万円程度の売り上げを得るのでは、差がありすぎます。普通の人から、成功へ、半歩踏み出した段階を描くことで、起業する人へ役立てて欲しいとの思いがあります。
メルマガを発行した動機は、将来、自分で飲食店を持ちたいために、気づいたことをノートにまとめていました。そのノートをメルマガにして、自分を書かざるを得ない状況に追い込んでいました。最初の三ヶ月は、反応がまるでなく、寂しい状態でした。しかし、最終的には、メルマガを持つことは、雑誌などと同様なメディアを持つことであり、大きな影響力があることがわかりました。
読者からの反応を引き出すには、いくつかの方法がありますが、基本として、メルマガ発行者のキャラクタが読者に理解される必要があります。反応があるまでに、3ヶ月かかりました。日刊にするなどして、接触頻度を上げると、その期間は、短縮されます。また、自分の得意分野を明確に宣言すると、仕事に繋がりやすい反応が返ってきやすいようです。
読者に、メルマガを読んでもらって、そして、メルマガ登録を解除されずにしてもらうためには、まず、メルマガの内容のレベルを一定の水準に保つ必要があります。そして、読者からのメールを紹介すること、アンケート取るなどのコミュニケーション、毎回、気づきがあり、得した感じを持ってもらうこと、次のメルマガの予告を行うこともあります。良くも悪くも、感情の伴う表現は読者を引きつけます。そして、編集後記は付けましょう。編集後記のファンは必ずいます。
メルマガの読者数を増やすには、有料の広告を打つなどいくつか考えられますが、サラリーマンの毎月の限られた給与からお金をだすのはためらいがあります。そこで、相互紹介を繰り返すことにより、部数を増やしてきました。相互紹介の相手を選ぶ基準は単純に、自分がそのメルマガを良いと思うかということで選択してください。結果的に、その相互紹介の交流から、人脈が広がり、成功の一つの要因になりました。これらの二重の意味で、相互紹介は大切です。
本書の後半は、メルマガからビジネスにつながっていった過程を丹念に書き込まれています。
普通の人から、半歩いった成功の段階を追体験できる本書は、メルマガから、成功をつかみたい人のよい指針にもなります。
メルマガ起業1年目の成功術~あなたの情報がお金にかわる!
著者:平野友朗、出版社:ベストブック
後悔度:★★★
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する