『バイラルマーケティング』 by セス・ゴディン

【情報起業のマーケティングの基本理論が示されている】
2001年発行のIT系の本として考えると、古い本です。読んだ当時、興奮したことを思い出し、かつ、最近の情報起業においてのマーケティング部分の基本が書かれているのではないかと読み返してみました。
当時は、その可能性に興奮しました。今回、読んだ感想は、そんな興奮はなく、実用的な本だと感じました。マスコミから口コミに力が移っている状況の中で、どのようにしてマーケティングを行うというかという課題に的確に答えています。
今までは、広告代理店から、直接、消費者に対して、訴えかけるマーケティングでした。これからは、消費者の間に、アイディアバイルス(バイルスとはウィルスのこと)を放ち、消費者間にアイディアバイルスを増殖させる、つまり、口コミを発生させて、特定の商品・サービスをヒットさせるようなマーケティングのスタイルとするのです。
本書のキーは、86ページのー「アイディアバイルスの公式」の8つの形式の部分でしょう。紹介します。
以下の5つの要素を[かける(×)]
・バイルスをお勧めすることによって、パワフルスニーザーが受ける(良い)評判という利益
・バイルスをお勧めすることによって無節スニーザーが受ける利己的な利益
・バイルスを友人とシェアするにあたってのスムーズさ
・ポジティブな口コミを広げるのに使われた増幅器の出力
以下の2つの要素を合計したもので[割る(÷)]
・ハイブにいる誰かがバイルスに感染するのに必要な露出回数
・誰かに火が付くのに必要なお勧めするスニーザーの数
それに、以下の4つの値をかける(×)
・感染したハイブのメンバーがスニーズする割合
・感染したスニーザーがコンタクトする人の数
・バイルスの持続力(スニーザーはどれだけ長い間スニーズし続けるのか)
・感染した人÷ハイブ全体の数
用語が独特なので、以下、説明します。
ハイブ:特定の特性を持った消費者の集まりで、普通の用語で言うとセグメントになります。消費者間のコミュニケーションの様子を表すためにhiveという言葉を使用しているようです。
スニーザー:アイディアバイルスをまき散らす人のことです。パワフルスニーザーはオピニオンリーダー、無節操スニーザーはお金を得てアイディアバイルスを広げる人で、個人版の代理店のようなイメージでしょうか。
口コミの広げ方を、8つの変数(スニーザー、ハイブ、速度、ベクトル、媒体、スムーズさ、持続性、増幅器)に分解して、多くの霊を示して、解き明かしていきます。
情報起業のマーケティングを考える一つの基本が示されています。
バイラルマーケティング~アイディアバイルスを解き放て!
著者:セス・ゴディン、出版社:翔泳社、ISBN:4798100056
後悔度:★★★
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する


プロローグを読んだ私の感想です
「ノルウェイの森」の展開から考えて、ヒロくんは、違う世界に行ってしまうのでょうか? ヒロくんの思い出は永遠に美しくて理想的な世界、そして、静止している。私は対極の世界で生きざるをえなくて、完璧でなくつかの間であり、そして、止まらない。せつなく、何度でも読んで、しまいそうな小説になる予感がします。
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