『自宅にいながらお金持ちになる方法』 by マイケル・ルボーフ

【大学教授が書いたアメリカ版週末起業のテキスト】
著者は、大学教授でありなから、セミナー、著作物でヒットして、資産100万ドルを得ました。その集大成が本書です。
自宅にいながら、ビジネスを起こすことを「個人事業家」と名付け、会社を起こす「従来の事業家」と区別しています。個人事業家の最終的な目的が自由であり、かつ、リスクを取らない点が、従来の事業家と異なります。
サラリーマンとの比較もあり、「安定よりチャンス」、「何を知っているかより、何がうれるのか」、「売り上げより、利益」、「ミスを避けることより、新しいアイデアを試す」、「短期利益より、長期ビジョンを大切にする」などが違います。
個人事業家として、成功するには、学習能力とコミュニケーション能力が高いことが重要です。
学習能力が高い必要があることは、個人事業家の能力が、事業内容に直結するためです。個人の能力が高いほど、それに見合う事業収入が得られます。更に、知識を重んじるグローバルな情報化社会であるため、学校での知識はすぐに役に立たなくなるため、学び続ける必要があるためです。
成功するためには、何を学ぶかは、成功者に尋ねることが一番確実です。「最高の情報源は?」、「身につけるべき技能は?」、「後進に対するアドバイスは?」などを聞き出します。
学習能力は、読書力に大きく左右されます。人は情報の八割から九割を読書から得るといわれています。読書で大切なことは、目的にあった良書を選択すること、日頃の仕事の一部として考えることが有効です。
次に、コミュニケーション能力について、考えます。コミュニケーションで、大切なことの一つに、「確信」があります。
セールスマンの格言に、「人々は、あなたがどれだけ気にかけているかを知るまでは、あなたがとれだけ知っていても気にかけない」というのがあります。最高の売り手とは、自分が確信している商品・サービスを通じて、相手に奉仕したいと望んでいるのです。
確信が大切なのは、人間は感情に支配されており、かつ、感情は非常に伝染しやすいからです。自分が確信できる商品・サービスについて、相手は言葉以上の多くのメッセージを受け取るでしょう。
さて、事業を起す時に、何を提供するかを考える前に、顧客を引きつけるマーケティングを知る必要があります。二つの視点から、考えましょう。一つ目は「何が不便か?」、二つ目は「何がトレンドか?」ということです。
「何が不便か?」は顧客に質面すれば分かります。「何がトレンド?」は、数年後に、どんな変化が起こるか、そして、それをどう利用するかを考えます。主なトレンドは、「グローバルな取引」、「安全と家」、「顧客利便性」、「情報とサービスへのニーズ」、「カスタマイズ」などがあります。
本書は、大学教授が書いたのにふさわしく、バランスよく、教科書的にまとめられています。事業家の成功法をバランスよく知るのに最適な本と言えます。
自宅にいながらお金持ちになる方法
著者:マイケル・ルボーフ、出版社:ダイヤモンド社、ISBN:4478732671
後悔度:★★★
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する


スモール・ビジネスの始め方を説明している下記の本と比較して、読むと、面白いでしょう。
『はじめの一歩を踏み出そう』 by マイケル・E・ガーバー


英語参考書
英語の本。というか、TOEIC用の対策書がいっぱいあります。TOEIC受験後が、特に、購入意欲が高くなります。
「ああ、パート6がダメだった」と思っては英文法の本、「パート7がダメだった」と思っては長文の対策本。
気が付くと、すべて、やる必要もないほどです。そもそも、出来ないし。ああ、この本どうしようかな・・・
ちなみに、私のお薦めは、苦手意識が有る方は、鹿野さんの本、得意な方は、長本さんの本をお薦めします。

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