『TQ』 by ハイラム・W.スミス

【年度の始めは、フランクリン・プランナーと本書でなりたい自分に計画。】
フランクリン・プランナーを使用している私にとって、TQは、教科書的な本と言えます。約400ページと比較的ボリュームがあり、さらに、ハードカバーということでもあり、とっつきにくいのです。ようやく、読めましたので、紹介します。
冒頭に、本書の目的が示されています。それは、「心のやすらぎ」を得ることです。「心のやすらぎ」は、最高の心の状態です。自分の価値観に沿って、日々の行動がコントロールされている状態だからです。それを得るために、時間管理するのです。
言葉として、印象的なのが、「自分の価値観に順応すること」です。これは、何かというと、何も考えてない状態では、他人の要求や周りの環境から、知らず知らずのうちに、影響を受けます。そうではなくて、自分の行動が自分の価値観に沿うように、意識して、自分に適応させなければ、「心のやすらぎ」を得られません。その大切さを表すために、特別な言葉を使用しています。
自分の「価値観」を見つける具体的な方法は、残念ながら、一つしか提示されていません。それは、「I型鋼の上を歩けますか?」という質問を課すことです。高層ビルの間にかけられたI型鋼(線路の片側の形をしたモノ)を渡るに必要な理由を探せというのです。多くの子供を持つ親にとっては、子供が一つの理由になります。
私は、本書の言葉の中から、「価値観をみつける」ヒントを見つけました。その言葉は、「完成したハイムライム・スミス」という著者のミッション・ステートメントのタイトルです。完成された自分をイメージするというのは、想像力をかきたてられます。究極のあなたはどんな能力をもって、どんな状態で、何をしているのでしょうか?
少しずつ、完成された自分に、近づけるように、本来の自分で入れる時間を、少しずつ、日々、増やしていくことは楽しいと思いませんか。本書の後半に、著者が会ったある偉大な人のことばとして、次を紹介しています。
「本来の自分でいなさい。それも、完璧にね」
いいですね。不完全な他人では、成功するはずがないですよね。万が一、成功しても、楽しいとは思えません。
本書は、自分の価値観に、従って、長期目標、中間ステップ、日課へとブレークダウンする方法が解説されています。
年度のはじめは、このような本を読むのにいい時期です。
TQ~心の安らぎを発見する時間管理の探究
著者:ハイラム・W.スミス、出版社:キングベアー、ISBN:4906638058

TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究

コメント

  1. とうこ より:

    お!背景変わりましたね。なんだか違うページに来たみた~い!
    「本来の自分でいなさい」って、ほんととっても大事なことですよね。
    色々考えさせられます。

  2. yuko_mj23 より:

    あ、ほんとだ。背景変えたんですね(実は結構前に気付いてはいたんですが)。新緑が眩しい~。東京はもう既に春というよりも初夏の雰囲気ですか?沖縄は既に梅雨入りしたとか。私の故郷でもようやく桜が開花したようです。

    >「I型鋼の上を歩けますか?」という質問を課すことです。
    これって、「I型鋼の上を歩くこと」=「よほどの理由がなければ踏み出せないこと」だからなのですよね?上手いですね。

    >究極のあなたはどんな能力をもって、どんな状態で、何をしているのでしょうか?

    ほんと、考えさせられますね。なりたい自分と今の私を比べるとあまりにも離れすぎていて気が遠くなりそうですが。

  3. 木下英範 より:

    連載ー畑の中の鉄工所(町工場)再建実録 こうすればあなたの会社は180日で再建する

    10、TQ(タイムクエスト)ハイム・W・スミス
    心のやすらぎを発見する
    時間管理の探求
    父は「モモ」を読んで、人生が変わった、正しい生き甲斐を発見した。
    そして、「TQ」を読んで更にその考えに自信を持ち、時間を有効に使い安らぎの時間が増えた。不眠症も治ってしまった。

    では、本書の一部を引用し紹介致します
    「ハイラム、私は一年前、プリンストンであなたのセミナーに出席しました。それまでは、日々の行動を自分の価値観に合致させなければならないと思ったことは一度もありませんでした。すばらしいアイデアだと思いました。セミナーから帰った私は、私の価値観、つまり私が人生最も大切に思っていることは何か、と考え始めました。
    そうした中で思い当たったことは、息子にいい人生を送ってほしいと願いでした。それなのに息子には親らしいことは今まで何ひとつしていないことに、そこで気づいたのです。そのとき私は、これからの一生は息子がいい人生を送るために何でもしようと決心しました。」
    彼はその後、息子と一緒に過ごした楽しい活動の数々を綴っていた。そして、その手紙の三ページ目にこう記されていた。
    「先週、この8歳の息子は交通事故で亡くなりました。息子を失った悲しみはどれほど辛いものであったことか、とても表現できるものではありません。しかし、これだけは申し上げたい。今、私は非常に深い『心の安らぎ』を感じています。あなたのセミナーで学んだことを実践し、息子に対して何もやり残したことはないと感じているからです」
    彼の手紙は、「ハイム、ありがとう」という言葉で結ばれていた。

    父は黒い手帳を使っている、今まで、予定は1~2週間位先までしか書かれていなかった。しかし、この本を読み時間管理の大切さを知り手帳の予定表はほぼ全部埋め尽くされている。
    たとえば、5年後に家を立替たいとしたら、4年後には業者を決める、三年後には設計を完成させる、二年ごには設計を開始する、一年後には世界の家々を見て歩く。
    という具合だ、やりたい事、欲しいもの、どんな人に成りたいか、どんな人に会いたいか、全てリストアップし工程表を逆算で作りスケジューリングする。やりたいことが複数同時進行している。しかし、ハプニングがあっても迷わない、先の先まで自分の基準を決めてあるからスケジュールの設計変更が即決出来るし、チャンスを逃さない。
    生き甲斐、充実感、安らぎ、満足、健康、仕事が楽しい。朝が待ちどうしい、明日が待ちどうしい、来月が、来年が、来客が。すべてが。

  4. 木下英範 より:

    お詫び
    トラックバックの概念が知らす、コメントの欄に当方記事を書き込んでしましました。
    ごめんなさい。
       木下英範

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