【サラリーマンではなく、ビジネスのプロとしてのビジネスパーソンになる】
刺激的なタイトルに、惹かれて、購入しました。サラリーマンをやめて、企業をすすめるという内容ではありません。ビジネスパーソンになるというものです。自己保身が身上のサラリーマンではなく、個々人で異なる才能を持つビジネスのプロとしてのビジネスパーソンになるのです。
本書で、一番、共感したのは、時間に関する考え方です。転職選びで、一番大切な要素とは、はっきりと、労働時間であると主張しています。長い時間拘束されていると、自己投資や豊かな交友関係を築くことができないくなるので、最悪だというのです。
とても、共感しました。
さらに、お金、時間、健康は、すべて、余裕が余裕を生みます。その最初の余裕を生み出す細かなレベルでの努力が大切です。
つい、顔を縦に振って、納得してしまいます。
そして、堀紘一氏が多くの社長に聞いて、実践している時間管理の方法は、次の4つになります。
1.無駄な時間が発生しないように、予定をつめたり、同じ場所での用件は一つにまとめます。
2.5,10分の時間を有効に活用するために、本とアイマスクを持ち歩きます。そう、読書か寝る時間にあてるのです。
3.ノートも、常に持ち歩き、あと思いついたアイディアを書き留めます。
4.必ず、一日、一時間以上のなにもしない時間を作り、リラックスして、考える時間をつくります。
そして、この時間管理で得られた時間を、自己投資に使用します。20、30代では、貯金せずに、自己投資にあてなさいと説いています。自己投資で勧めているのが、4つあります。
1.海外旅行。その国の人の生活に、触れられるような旅行をします。
2.異質な人との付き合い。自分と違う世代の人、違い業界の人とつき合うようにします。
3.単行本を読む。情報収集で、一番、良いソースが本です。ちなみに、一度、そこから得られる情報を消費したら、すぐに、本を捨てることをすすめています。
4.一流のものに接します。演劇、音楽、美術、映画など。どれも、それほど、お金を使いません。
著者自身のは、この自己投資を60代で回収することを考えていたようですが、すでに、回収しているようです。
本書を読むと、納得できることが多く、さすがは、ボストン・コンサルティング・グループの社長であっただけは、あるなと感じました。
最後に、苦笑した言葉を紹介します。
「真面目一辺倒な人なのに、仕事ができないという人は、何かが間違っている」
共感できることの多い本です。オススメです。
サラリーマンなんか今すぐやめなさい
著者:堀紘一、出版社:ビジネス社、ISBN:482841102X
後悔度:★★★
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する
サラリーマンなんか今すぐやめなさい