なぜ、「頑張っている人」ほど、うまくいかないのか?
本の帯が刺激的です。
「プラス思考は失敗する!」
「プラス思考で成功する人は、5~7%だけ!」
「プラス思考はアル中と同じ!」
最後の文章は、すごいですよね。
さて、本書が提唱する成功法「メンタル・バンク・コンセプト」は、あっけないほど、簡単です。自分にとって、意義ある活動をピックアップして、それらに、欲しい年収の1/1000を時給として計算した対価を累計するだけです。いくつかの重要なポイントや具体的なやり方は、本書を参考にしてください。
この方法は、私の過去の経験から、効果があると感じました。
最近まで、TOEICのスコアを上げるために、英語学習を行っていました。その学習のモチベーションを高める手段と似ているのです。そのモチベーションを高める方法+記録ノートは、『TOEIC TEST英語学習ダイアリー』というタイトルで出版されています。
TOEIC TEST英語学習ダイアリー
その本でも、本書と同様に、英語に少しでもプラスになる活動の時間を記入して、その累計を記録していくだけでした。さすがに、金額に換算することはしません。
ただ、それだけなのですが、非常に、英語学習の時間を取ることができました。ほとんど、勤務時間と変わらないほどの時間を割り当てられるのです。そして、二年半程度で、500点も、スコア・アップさせました。勿論、他にも、学習上の工夫をしてきましたが。
本題とは、はずれますが、二点ほど、興味深いことが書かれています。
一つは、潜在意識を変えるには、「手書き」が有効ということです。これは、『一冊の手帳で夢は必ずかなう』や『書きながら考えるとうまくいく!』でも、書かれていました。
私の実体験でも、手で書くのとパソコンやPDAを使用する時の効果が違います。例えばね今日やるべき事をスケジューリングした場合に、手で書くと、予定したことを実行している場合が多いのです。
二つ目は、停滞期について、指摘しています。このメンタル・バンク・コンセプトで、成功するとしても、リニア(線形的)に、成功するのではなく、成長期と停滞期を繰り返すのです。そして、停滞期は、自分の足跡を振り返ってみると、多くの気づきがあります。
英語学習にも、このことは、指摘されています。大抵、200~300時間を単位に、階段状にスコアが伸びていくのです。脳の仕組みには、そのような特徴があるのかもしれません。
本題に戻って、このメンタル・バンク・コンセプトの手順は、その応用も含めて、60ページ程度で、説明されています。そして、実際に、実行する時の時間も、日々、10分もかかりません。この効果のあるメンタル・バンク・コンセプトを実行して、自分の夢を手に入れてみませんか?
今日のエッセンス
■メンタル・バンク・コンセプトは、モチベーション維持に、効果が高い。
■潜在意識をかえるには、手書きが有効である。
■停滞期は、自分の足跡を振り返るとよい。
なぜ、「頑張っている人」ほど、うまくいかないのか?~なりたい自分に変われるもっとも効果的でシンプルな方
著者:ジョン・G.キャパス、出版社:フォレスト出版、ISBN:4894511673
なぜ、「頑張っている人」ほど、うまくいかないのか?
メンタル・バンク・コンセプト用記録ファイル
メンタル・バンク・コンセプト用記録ファイルを作成しました。
『メンタル・バンク・コンセプト用記録ファイル』の部分を右クリックして、出てきたメニューから『対象をファイルに保存…』を選択して、自分のPCにダウンロードしてください。