『ブランド人になれ!』を読んで、ブランド構築の本に興味をもって、読み漁っています。その中から、『インターネット・ブランディング11の法則』を紹介します。
タイトル通り、11の法則が紹介されています。その中から、個人が、インターネットを使用して、ブランド構築を行うのに、重要だと思ったものを4つ選んでみました。
法則3.一般名称の法則
法則4.固有名詞の法則
法則8.時間の法則
法則10.分割の法則
「法則3.一般名称の法則」と「法則4.固有名詞の法則」は、対となる法則です。筆者が名称に重視していることがわかります。言うまでもないのですが、インターネット上において、目標とするWebサイトに、たどりつくには、名称を憶えてもらい何のサイトかを知ってもらう必要があります。
それには、どんな名称がいいのかを解説しています。インターットに対して、リアルの世界では、物理的に見るので、その企業が何を提供しているのかを知る手がかりが多いのです。例えば、立地、ウィンドウ・ディスプレイ、建物の特徴などです。しかし、ネットでは、その名称だけで何であるかを知ってもらう必要があります。
よく、陥る失敗が、一般名称を使用するのは、よくありません。例えは、URLが「www.car.com」という分かりやすい名称であっても、carでは、ブランド名として認識されません。そして、日常会話で、そのブランド名がでても、何を言っているのかわからない事になります。日本語の自動車ということばで置き換えて、会話を想像するとわかります。
「自動車で、新車を購入したんだよ」
なんて、会話では、よく分からない会話になります。
そのため、固有名称を使用します。成功したインターネットでのブランドして、AOL、Amazon、eBay、Yahoo!があげられています。そして、法則4で、その成功ポイントを8つ提示しています。
特に、URLを直接に打ち込みやすいことを考えて、短い、単純な名称がポイントの様です。
次に、「8.時間の法則」ですが、これは人々のマインドに真っ先に入り込む必要があるということです。アメリカのビジネス界の神話に、「他より、優れていれば勝てて、それが人々のマインドに残る」とあります。事実は、逆です。まず、人々のマインドに、真っ先に入ることが先決です。
最後に、「10.分割の法則」です。統合は成功しないという法則です。テクノロジーは、一般的に、マーケットの現実を無視するような傾向があります。そして、統合はいつの時代にも、よく登場するアイディアです。しかし、成功したのは、ラジオ付きクロック程度しかありません。WebTV(テレビでWebやメールを見ることができる)やACTV(双方向性テレビ)は、失敗の例です。
なぜなら、成功していない理由は、機能が中途半端なものになるからです。個人で言うなら、何でもかんでも、取り入れないことになるのでしょう。
以上のように、ブランド名を固有名称にし、素早く人々のマインドに入り込み、統合の誘惑に打ち勝ち、ブランドの特徴を明確にすることが大切です。
■■ 今日のエッセンス
■■ ネットでのブランド名を固有名称にして、単純にしていますか?
■■ 真っ先に、そのブランドが、人のマインドに入り込んでいますか?
インターネット・ブランディングの11の法則
著者:アル・ライズ、ローラ・ライズ、出版社:東急エージェンシー、ISBN:4884970837
後悔度:★★★ (三つ星満点)
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インターネット・ブランディング11の法則
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