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テストテスト

『看板ひとつで売上が3倍になる魔法の誘客術』 by 高橋芳文

看板。私には、関係ないなんて、思っていました。しかし、読み進めていくうちに、面白い!という思いに変化していきました。単なる看板が、見込み客集めという目的に、仕掛けを行うと、具体的にこうなるのかという視点がおもしろいのです。
これだけのページに、よく、こんなに盛り込んだなというお買い得感があります。
特に、面白く感じたのが、「誘客」という考え方と、お客様のタイプに合わせた店内看板です。
帯にも強調されている「誘客」とは、思いつきで来店可能な範囲にいる不特定多数の生活者を取り込む技術と定義されています。お店に来る可能性のある人を、その街の人の動きを分析して、お店からの距離に対応して、目的の異なる看板を設置して、誘導するのです。
看板の3Eとして、次の種類の看板があります。
1.エモーション看板    →問題を提起します
2.エンターテイメント看板 →問題の解決案を示します
3.エフェクティブ看板   →商品・サービスの具体的な特徴を示します
その番号順に、お店から遠距離、中距離、近距離の順において、お客様の期待感を高めながら、誘導していきます。お客様が、その内容に興味を持って、集まる様子が見えて、楽しいですね。
私は、この方法をインターネットで応用できるのではないかと思いました。例えば、Google等のサーチエンジンの横に出てくる広告(AdWords)に、問題提起型の広告を出し、そこからのリンク先に解決案を示すページを作成し、その次のページに具体的な商品・サービスの内容を書くのです。
次の「お客様のタイプに合わせた店内看板」も、仕掛けとして、興味深く思った手法です。お客様のタイプに合わせた店内看板を作成して、お客様とのコミュニケーションを促進するのです。
お客様には、4タイプあり、それぞれ、購入する際の価値基準が異なります。それに対応する店内看板を掲げ、購入を促進します。4タイプとは、「王様タイプ」、「お愛想タイプ」、「民主主義タイプ」、「インテリタイプ」になります。
すべてを説明すると、長くなるので、一例をあげます。
「王様タイプ」は、自分独自の明確な価値基準があります、それは、商品・サービスのこだわりの部分に共鳴します。その購入で得られる感情は、自分で判断したいという欲求を満たしたいということです。このタイプに訴えかけやすいのが、商品・サービスの細部を徹底的に説明した看板です。徹底的に知ることにより、そのどこかに自分の価値基準に合致した箇所を見つけるのです。
私は、これも、インターネットのオンラインストアなどで、応用がききそうな視点だと感じました。
最後に、著者は、老舗看板製作会社の二代目社長です。老舗看板屋の職人が持っているノウハウを形にした本です。看板と経営戦略を組み合わせた具体例が、多数有り、刺激をたくさん受けました。街の看板を見るのが楽しくなります。そして、インターネットへのなど応用を考えるとワクワクしてきます。
■■ 今日のエッセンス
■■
■■ お店に近づくに従って、ワクワクさせる仕掛けを考えていますか?
■■ 4つのタイプのお客様に、対応する仕掛けがありますか?

看板ひとつで売上が3倍になる魔法の誘客術
著者:高橋芳文、出版社:日本実業出版社、ISBN:4534038062

後悔度:★★★ (三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する

看板ひとつで売上が3倍になる魔法の誘客術
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