薄くて、本のデザインが良かったので、手に取ってみました。その構成は、『チーズはどこへ消えた?』を彷彿とさせるような物語風に、教訓を教えるという体裁をとっています。
主人公のアルバートがなかなか出世できないのに悩んでいる時に、ジョン・P・コンター提督というメンターからの教えを受けるという形で物語が進んでいきます。
気になる4つの習慣を書き出します。
1.最初に入って、最後に答え出て、付加価値を作り出せ!
2.結果に対していいわけをするな!
3.前もって問題を解決せよ!
4.常に自分のまわりの人がいい顔でいられるようにする!
1と4については、私個人としては、受け入れがたいものがありますが、組織人として成功するには、ある程度必要なのかも知れません。特に、4については、自分の手柄を横取りする上司が出てきても、最終的には、誰がその結果を出しているのかが分かるので、気にせずに、業務に励めというものです。
3については、詳細な手順が示されており、参考になります。その手順を書き出します。
1.問題を明確にする
2.目標を明確にする
3.代替案をだす
4.行動計画を練る
5.トラブルシューティング
6.コミュニケーションを持つ
7.実行する
問題には二つのタイプがあります。意志決定タイプと問題解決タイプです。意志決定タイプは、最初のステップは必要ありません。
問題を解決する手順の中に、「6.コミュニケーションを持つ」が入っているのが新鮮に感じられました。その問題を解決する方法について、関係者に相談したり、意見交換をするのです。コミュニケーションを持つ際にも、「人物」、「目的」、「方法」を明確にします。「方法」というのは、電話か、直接会うのかなどを指します。
本書の良さは、物語のなかに『4つの習慣』が違和感なくとけ込んで、その主人公の心の動きといくつかの具体例で説明していることです。固いビジネス書の間に読んでみると良いかもしれません。
■■ 今日のエッセンス
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■■ 問題を前もって解決することを考え、実行しましょう。
■■ 問題解決のために、関係者とコミュニケーションを持ちましょう。
人生に小さな奇跡を起こす4つの習慣
著者:ディック・ライルズ、出版社:ソフトバンクパブリッシング、
ISBN:4797326433
後悔度:★★ (三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する
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ディック・ライル
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