『1週間で「人が集まる人」になる』 by ジョン・ティンパーレー

実際に、人に会うことにより、多くの刺激を受けてきました。逆に考えると自分自身も他人に影響を与えているわけです。それなら、効果的に人に影響を与えられる方法を知りたいですよね。それで、この本を読んでみました。
この本は、1.対人スキル、2.ネットワーク作りのスキル、3.コミュニケーション・スキルの3つのカテゴリについて説明しています。具体的には、ラポール(本書ではラポートという表現になっている)の作り方から、電話でのコミュニケーションの細かな事柄などの多様な内容を含んでいます。私が特に興味深く感じたことを述べてみます。
まず、普通、人は250人から500人の知り合いがいます。知り合いの知り合いの人数を考えると、300人×300人と考えると、9万人の人脈を持っていることがわかります。この事を理解した瞬間、優秀なコネクター(人脈作りの名人)になることができます。
そして、相手に対して、好印象を与えるには、次のことを実行すれば、いいのです。
1.しなやかに動き回っている猫をイメージして動きます。55%の人が歩き方から強い印象を受けます。
2.「ここにいることが嬉しい」を伝えるような態度が好印象につながります。
3.殻を打ち破るような気持ちで、自分をさらけ出すような態度が相手に好印象を与えます。
4.さよならの瞬間が大切です。次にも、会いたくなるような印象を残すことが大切です。
5.表情を豊かにするために、抑揚をつけて、子供向けの絵本を声を出して読むことが、良い訓練になります。
パーティやセミナー等で、初対面の人に対して、スムーズに次から次へと人と話すには次の事をやるとうまくいきます。
まず、相手に記憶に残るような30秒の自分についての予告編を作ります。これは、単に、自己紹介の際に、単に自分の職業をいうだけでは話が続かず、会話が弾まないからです。「私は医者です」と自己紹介するのではなく、「私はサンフランシスコ郊外で開業医をしています。2000人ほどの患者の健康をみているんですよ」というように興味を持ってもらえるようにします。
次に、話しかけることが大切です。パーティやセミナー等は、通常の生活とは異なり、初対面の人に話しかけられることを不自然に思われないので、思い切って、話しかけましょう。
ます、「どこからきましたか?」とか「以前に、このようなパーティ(セミナー)に参加されましたか?」という答えやすい質問から始めます。そして、ビジネスの話に移行して行くには、「最近、忙しいですか?」と続けます。「忙しい」と答えたら、「商売が繁盛されているようでうらやましい」と続けます。「忙しくない」と答えたら、「余裕があって、うらやましいですね」と続けます。そして、「ビジネスはどうですか?」と徐々に、ビジネスの話にすすめます。
最後に、多くの人と話をするために、10分程度で、話を切り上げて、次の人に移ります。自然に、話を終えるには、次の2つのパターンがあります。一つめは、自分の知り合いに、その人を紹介するのです。もう一つは、「お話しできてよかった」という趣旨の台詞と「機会がありましたら、また、お会いしましょう」という趣旨の台詞を言います。
この3つステップで話をすると、スムーズに、次々と多くの人と話せます。
■■ 今日のエッセンス
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■■ 既に、自分が9万人の人と繋がる優秀なコネクターと自覚しましょう。
■■ パーティ/セミナーでは多くの人と話をして、人脈を広げましょう。

1週間で「人が集まる人」になる
ジョン ティンパーレー John Timperley 五十嵐 哲

おすすめ平均 
ラポートではなく、ラポール
真似してはいけない事もある
人脈術というよりは、コミュニケーションのノウハウ
名刺の使い方にも言及
こっそりパワーアップ

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