『5日で身につく「伝える技術」』 by 西野浩輝

最近、セミナー講師をやることが徐々に増えてきました。ちょうど、タイミングよく、友人から『5日で身につく「伝える技術」』(西野浩輝著)を教えてもらい、読んでみました。
最初のプレゼンに関する3つの勘違いというの指摘しています。
1.口下手でもじっくり話せば通じる。
→いまどき、時間を十分に用意してくれる相手はいない。また、そういう人は多くの場合、感情として同感できるが、理論的な事項についてはよく理解できない。
2.話し上手よりも、聞き上手が好まれる。
→これは、レベルが低い次元の比較であり、聞く側にいても、最終的には説明されることを要求されるので、話し上手であることが求められる。実際、トップ営業マンは話し上手だ。
3.プレゼントとは、天賦の才である。
→世界一、日本一のレベルを求めるならそうかもしれないが、仕事で必要とされるスキルを身につけるには、十分、訓練することで間に合う。
そして、プレゼンのスキルを身につけるのに、基本的に態度として、次の事をあげています。
1.基本事項を体系的に学ぶ。ここで大切なことは、要素を分解して、学んでいくことである。
2.場数を踏む。量的な稽古は、質に反映される。
3.レビューをおこなう。常に、見直したり、相手からの指摘を得る。
スキルとしては、3つに分解されます。
1.コンテンツ=内容を面白くする
2.ストラクチャ=プレゼンの趣旨をわかりやすくする
3.デリバリー=適切な表現方法をとる
まず、コンテンツですが、関心や興味を持ってもらうためには、わかりやすいこと、リアリティがあること、ストーリー性があること、親近感があること、意外性があることが求めらられます。ストーリー性とは、変化があったり、成長の過程を描いたり、感情を動かすことがあることを指します。親近感は、失敗談やセミナーの場合は、その開催地の情報を共有することで得られます。
これらの5つを得るためには、事例・具体例、たとえ・比喩、数値・データ、対比、お墨付きをというテクニックを使用します。お墨付きは、詳細に伝えることがその効果を生かせます。権威者からのお墨付きは、詳しく話すことで、より、箔がつきます。そして、一般の人の声は、その使用感などについての説得力が増します。
次に、ストラクチャは、イントロダクション、ボディ、エンディングの3層になっているのがよい構成です。イントロダクションとエンディングに、本題のボディがはされまている構成を「サンドイッチ・フォーマット」といいいます。
イントロダクションは、全体像を描いて、これから話す内容をわかりやすくします。また、関心や興味を高めるような質問をいれす。ボディは本体部部で、3つのサブパートから構成する方がよいでしょう。最後のエンディングは、おさらいとイメージを行います。これで、話がよく伝わるようになります。
最後に、デリバリーは、姿勢、ボディランゲージ、アイコンタクト、表情、声、話すスピード、間などを具体的に紹介しています。私、間についての説明が印象に残りました。間には、1秒、2秒、3秒の間があり、それぞれ、文節、段落、問いかけに対応します。適切な間をおくことにより、聴衆に、理解してもらう時間を持つことが分かりました。
コンテンツ、ストラクチャ、デリバリーで必要なことを具体的に指摘している本書は手元において活用したい本です。
■■ 今日のエッセンス
■■
■■ プレゼンのは、コンテンツ、ストラクチャ、デリバリーに分けられる。
■■ それぞれの要素を徐々に向上させること上達の近道である。
5日で身につく「伝える技術」
~ビジネスで成功するプレゼンテーションの奥義
著者:西野浩輝、出版社:東洋経済新報社、ISBN:4492042326

後悔度:★★★★★
★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

5日で身につく「伝える技術」 ビジネスで成功するプレゼンテーションの奥義
4492042326 西野 浩輝

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西野さんのビデオ撮影現場に潜入?
今回紹介した『5日で身につく「伝える技術」』の西野浩輝さんのプレゼンのビデオセミナー撮りに参加しています。実際に、セミナーを見ると、更に、具体的な話や実例をふんだんに使用して、わかりやすいですね。
『平成。セルフ・プロデュース論』の長沼さんのお誘いで参加できました。感謝しています。

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