ブログの認知度も高まり、多くのブログに関する本が出ています。特に、ノウハウ系は多く、かつ、一読者からするとどれがいいか判断しかねると思います。私は、実際に、ブログを運営してきて、かつ、ブログをビジネスに使用している立場から、ブログの実情に即していると思った本の一つが今日紹介する本です。
『最強ブログ営業術』の名前に恥じない横須賀てるひさ氏の実績が、最初に提示されています。年収が5倍。そして、500人の人脈。この人脈は、単に名刺上だけのものではなく、実際に仕事で、関わりのあったものです。更に、枝廣淳子氏の『朝2時起きで、なんでもできる! 2』の掲載を始め、新聞、雑誌の取材がありました。
横須賀てるひさ氏のブログへの思いを端的に示すものが、ブログの定義です。引用します。『ブログとは、「自分自身」をインターネット上に投影したもの。つまり、インターネット上の「自分自身」である』私も、『ブログ・マーケティング』というブログで、同様な趣旨のことを書きました。共感のもてるブログへの認識です。
「自分自身」という言葉からブログを「生きた人脈」へ、どのようにつなげるかを常に、横須賀てるひさ氏が考えていることがよく分かります。「共感」と「安心」という二つのキーワードで、オフラインでの活用の方法を説いています。つまり、同じブログ・サービスを使用しているという共感と、ブログを見ることにより相手がどのような人かが分かるという安心感です。
ノウハウ的な事で、特に、共感できることは、アクセス数の稼ぎ方、コンテンツの考え方、自分の見せ方の3つです。
まず、アクセス数の稼ぎ方ですが、ブログのタイトル、まめな更新、コメント・トラックバックの活用の3つに集約されるようです。
ブログのタイトルは、コンテンツにふさわしいメッセージ性のあるものにすべてです。そして、そのブログが価値あるものしてみられるには、コンテンツの量が必要です。そのためのまめな更新が必要です。最後に、コメントやトラックバックによるオンラインでの交流が着実にブログのアクセスになります。
次に、コンテンツの考え方は、実録・日記系を勧めています。ビジネスに効果的なコンテンツの形態として、横須賀てるひさ氏は、「ノウハウ系」と「実録・日記系」をあげています。
「ノウハウ系」は、そのビジネスのノウハウをブログで提供していく形態です。これは、効果が高いが、作成するのに敷居が高いのが難点です。それに比較して、「実録・日記系」に、自分の業務知識やスキルを織り込む形式が、無理がないと勧めています。
最後に、自分の見せ方は、どん底からはい上がる物語の形式を取るべきだと主張しています。具体的には、プロフィール部分に、過去の恥ずかしい挫折の経験を書き、それから、成功へ向かっている理想の自分を描くことを勧めています。すると、共感が増え、アクセス数も、200から300~400へと増えたと書いています。
アクセス数はどちらかという地味な方法で着実に増やし、コンテンツ自身は業務日記的な内容に自己の業務知識やスキルを織り込み提供し、ブログでどん底から理想の自分へとはい上がる物語を感じてもらえるのが、横須賀流ブログの成功術のようです。共感がもてます。
そして、この本の末尾に、「稼げるブログの作り方」の30日マニュアルがつ
いています。より具体的に、その方法を知り、実践をするのによいマニュアルです。
■■ 今日のエッセンス
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■■ アクセス数は、地味な更新、交流などの地道な努力から生まれる。
■■ 業務の知識・スキルを織り込む、実録・日記系コンテンツが鍵に。
◆最強ブログ営業術~小さな会社の逆転戦略
著者:横須賀てるひさ、出版社:技術評論社、ISBN:4774123501
後悔度:★★★★★
★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?
小さな会社の逆転戦略 最強ブログ営業術 | |
横須賀 てるひさ
おすすめ平均 |
10%しかいないバランス型
先日、『億万長者に弟子入りして成功する方法』を読みました。
億万長者に弟子入りして成功する方法 スティーヴン・K・スコット 本田 健 by G-Tools |
その中で、仕事重視⇔人間重視、速さ重視⇔正確さ重視という軸で4つのタイプに分ける性格診断テストがありました。私は、そのどれもがバランスが取れているバランス型でした。10%としかいないようです。
なんだか、少数派で寂しいな。