とても、好きな本です。好きな本ほど、キチンと紹介しようと思い、紹介することが遅れてしまいます。
『超人気キラーブランドの始まりは、路地裏の小さなお店から…』は、年商一億未満、スタッフ数で言うと、5名未満のビジネスで、いかにブランドを構築していくかを語る本です。これは、昨日に紹介した経沢香保子氏の『自分の会社をつくるということ』を思い出させます。
岸正龍氏は、MonkeyFlipという「東海地方の」「若者男子の」「メガネの」ブランドを立ち上げた方です。東海地方の雑誌での人気投票で、他が海外ブランドの中で、4位という位置を保っています。ブランドを築くと、お金に困らない、集客に困らない、スタッフ教育がやりやすく、ハッピーになれると主張します。
ノウハウ部分も素晴らしいのですが、岸★正瀧氏がブランドを確立するまでのジェットコースターさながらにアップダウンを繰り返していく様子に迫力を覚え、興味深いのです。なんども、危機を乗り越える様がカッコイイですね。この部分は、『超人気キラーブランドの始まりは、路地裏の小さなお店から…』を購入して、味わってみてください。
ノウハウ的な部分では、コアプロダクト、ミッション、導火線の3つの作り方が記憶に強く残りました。これらなどから、キラーブランドを作り出します。キラーブランドとは、『超人気キラーブランドの始まりは、路地裏の小さなお店から…』特有の用語で、特定のカテゴリで圧倒的な魅力を放つブランドのことです。これを作り出せば、楽しい人生が待っています。
まず、コアプロダクトは、ブランドのコアとなるプロダクトです。これは、ゴリゴリのこだわりが詰まっているプロダクトです。こだわりとは、半日でもそれに対して熱く語ることの出来るものです。プライドを感じて、人生を捧げてもいいようなものです。
作り方のコツは、そのこだわりを文章としてかきなぐります。そして、その文章から3~5個の箇条書きに抽出します。ただ一人のリアルターゲットを決め、それにめがけて、制作します。その検証方法がおもしろく、リアルターゲットがいる場所で遊んでみて、違和感がないかで確認します。定番要素と目立つ要素を80%対20%の割合で作ります。
次に、ミッションはブランドの魂です。お客様がそのブラランドに感じる快い感情を指します。MokeyFlipの場合、それは、「カッコいいと言われる快感」です。このミッションに忠実でないと、ビジネスに悪い影響を与えます。
最後に、導火線ですが、これは、新カテゴリです。新たなカテゴリは、こだわり要素+狙いたい製品・市場・業態で設定します。狙いたい製品・市場・業態は、成長期もしくは成熟期であるものを選択します。衰退期はさけましょう。この「こだわり要素」と「狙いたい製品・市場・業態」は、対立する場合にインパクトが大きくなります。例えば、それは「ヴィレッジヴァンガード」の「遊べる本屋」です。
本書は、キラーブランドを作る手順と実例を説明しています。特に、コアプロダクト、ミッション、導火線などの基本をキチンと伝えています。紹介できませんでしたが、ブランドを作る180日間の手順も掲載されています。濃度の濃い熱い本です。
■■ 今日のエッセンス
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■■ キラーブランドを持つと、お金、お客、よい社員、幸せが得られる。
■■ コアブランド、ミッション、導火線を十分練って実行しよう。
◆超人気キラーブランドの始まりは、路地裏の小さなお店から…
著者:岸正龍、出版社:フォレスト出版、ISBN:4894511789
後悔度:★★★★★
★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?
超人気キラーブランドの始まりは、路地裏の小さなお店から・・・ | |
岸★ 正龍
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岸★正瀧さんと会う
名古屋で、私のブログ・セミナーに、参加していただきました。少ししか、お話が出来なくて、残念でしたが、とても、人生を楽しく生きている様子がうかがえました。爽やかな印象です。
また、お会いしたいな・・・
p.s.最近、岸さんはブランド作りのマニュアルを制作しました。
岸★正龍さんの『完全版! キラーブランドマニュアル』はこちら