『チャンス』 by 犬飼ターボ

当初、犬飼ターボ氏の『星の商人』を紹介しようかと思っていました。『星の商人』は、分かち合うことで成功するという、競争ではないことに焦点をあてて、成功する物語です。ただ、この『星の商人』を紹介すると、短い物語なので、ネタバラシになりそうなので、同じテーマの『チャンス』を紹介します。

星の商人 -「成功の秘法」を手に入れるためのレッスン- 犬飼 ターボ by G-Tools

『チャンス』も『星の商人』と同様に、「他人の成功を支援する」ことで、成功を果たすというテーマです。テーマ自体や物語の中での主人公が経験する自分の感情との格闘は、実際に、読んで味わってみてください。それ以外で、なるほどと思った点をまとめてみます。
それは、セルフ・イメージの高め方、嫌いでなければいい、従業員の採用の方法です。
まず、セルフ・イメージは、行動から行うことがキーになります。セルフ・イメージは一つの考えです。考えは、言葉になり、行動に反映されます。これを修正するには、行動を自分がイメージする成功者の行動を取り、その通りにします。そして、言葉も、自分が理想とするひとであると、言葉で繰り返します。すると、考えが修正されてよいセルフ・イメージができあがります。
次に、嫌いでなければいいというのは、業界の選び方です。最終的に、経営者になるとすると、業界は嫌いでなければいいのです。むしろ、好きになると経営をする上で、アンバランスな視点を持つことになります。
更に、業界の選択基準を付け加えると、既存の市場がある、2社以上の大手が激しい競争を行ってない、そこそこ儲かっているやり方を真似られる、この3つを基準に選択するとよいのです。
最後に、従業員の採用の方法の紹介をします。まず、どんな従業員を取りたいのか、どんな従業員を採用したくないのかを明確にします。そして、実際の面接の場面では、質問に工夫が必要となります。
その人の性格を判断するには、その従業員の友人、配偶者、仕事の同僚からどう見られたかを聞き出します。その人に対して、自分性格を話させるのではなく、周りの人の視点を使います。すると、比較的よりよく分かります。
勤務の態度や能力を見る場合、これからどうするかということより、これまでどうしてきたかを話してもらいます。これからどうするかということは、仮定の話ので、いくらでも、言葉で誤魔化せます。行動の場合は、難しくなります。例えば、売上に貢献する人を採用したければ、「どんな売上に貢献したか」を聞き出します。そして、達成した結果の後はどうなったか、上司の反応はどうかなどの周りの状況を聞き、矛盾点が無いかを判断します。
会社や上司との折り合いを見るときは、過去の転職時の状況を子細に確認します。過去に会社や上司との折り合いが悪い人は、採用しても、同じように悪くなるからです。
■■　今日のエッセンス
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■■　セルフ・イメージを変えたければ、まず、行動、言葉から。
■■　採用時に、性格・能力の判断は過去の体験を聞き出す。
◆チャンス～成功者がくれた運命の鍵
著者：犬飼ターボ、出版社：飛鳥新社、ISBN：4870316749
後悔度：★★★★★
★★★★★：読まないと絶対後悔する、★★★★：読まないと、とても後悔する、★★★：読まないと、やっぱり後悔する、★★：読まないと、後悔する気がする、★：読まないと、後悔するかな？

チャンス―成功者がくれた運命の鍵
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女性社長の時代
先週末、マダムＫこと、熊坂さんの会社設立＆お誕生日パーティに参加しました。西麻布のお店で、一次会。トレンダーズの経沢さん、さくら不動産の永島さんがいらっしゃっていました。二次会は、熊坂さんのプロデュースする予定のパーティ・ルームで、気持ちのよいひとときを過ごしました。
元気いっぱいの女性社長さんが沢山、お会いできました。その様子を見ていて、これからは、感性の高い女性の経営者の時代なのかなとなんとなくと感じました。