『顧客と語らえ!』 by 弘中勝

インターネットの世界でクイジングでおなじみの弘中勝氏が満を持して、出版されました。それがこの『顧客と語らえ!』です。一年以上前に、五反田QQという定期開催されているセミナーに参加したことがあります。参加メンバーに百式の管理人の方、メルマガ発行者、不動産会社の方、広告代理店の方など多様な方が参加されていたのを思い出します。
この『顧客と語らえ!』は、クイジングの解説と平行して、架空の会社のちょっとした物語を平行して描いており、イメージしやすい内容でした。クイズを利用して、顧客とのコミュニケーションをはかることを主題にしています。
◆クイジングとは
クイジングとはクイズ企画を用いたPR戦略、ブランディング戦略を通して、企業活動を活性化させるマーケティング手段と定義されています。これだけでは明確なイメージが浮かばないと思いますが、クイズは端的に言って問答になり、これがコミュニケーション最小単位なのでコミュニケーションを活性化させられるようです。
◆具体的には
このクイジングというマーケティング手段でクイズを提供する場合、単にクイズの答えを商品名にするという様な安易な方法では効果が上がりません。クイズを解いているお客様の心理状態を考えて、段階を踏んで、最終的に商品に対する意図した感情を引き出す必要があります。
例えば、自社の紅茶の素晴らしさを訴えうるのに「紅茶の最高勲章とも呼ばれるその年の最も優れた紅茶のみに与えられる賞は?」と、まず、受賞した賞を素晴らしい賞と認識させて、その次に、自社の紅茶がこの賞を受賞したことを回答の解説部分で説明します。
すると、クイズの問題の時に、素晴らしい紅茶にあたら得れる賞に注目が行きます。そして、回答の解説部分でその賞を受賞した紅茶に興味を持ってくれます。段階を追って自然に商品に興味を持ってくれます。これはマーケティングのAIDMA法則をクイズ企画に応用した例です。
◆Web企画という方法
Web企画という手段を通じて、上手に、広報活動を行えます。
企業ホームページにその企業に関連する情報をクイズ形式で掲載することにより、マスコミが注目して自分の媒体で紹介したり、そのクイズを番組内で使用することで間接的にその企業ホームページが紹介されることで、宣伝効果が発生することがあります。
◆ブランディングに効く方法
更に、専門知識を多量のクイズという楽しめる形式にすることにより、信頼できる情報源、つまり、プロとして持っている情報をわかりやすい形で提供することにより、信用を勝ち得る事ができます。更に、人は教えられて納得すると、教えてくれた人を信頼します。クイズという問答形式では、それと同等な効果が発生します。
この強い信頼がブランドを確立する際に役立ちます。
◆まとめ
クイジングは問答というコミュニケーション手段を用いて、お客様の感情を徐々に高めていったり、マスコミに注目されるクイズという広報手段になったり、専門知識を楽しく理解してもらえる手段として用いて、ブランド確立に貢献するという作用があります。クイジングは顧客と企業に語り合う手段を提供します。
■■ 今日のエッセンス
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■■ クイジングはお客様の感情を徐々に高めていくことができる。
■■ クイズ自体がマスコミに注目され、広報手段の一つになれる。

◆顧客と語らえ!クイジング入門、
著者:弘中勝、出版社:現代書林、ISBN:4774506834

後悔度:★★★★★
★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

4774506834 顧客と語らえ! クイジング入門
弘中 勝
現代書林 2005-09-14

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◆加速成功の南さんに会う
昨日、『加速成功』でおなじみの道幸武久氏の会社でセミナー事業を担当している南さんとランチをしました。
南さんのブログはこちらです。
10/1の「片山右京氏と道幸武久氏」のセミナーに少しだけ、協力したのがキッカケです。いろいろなお話が聞けて、楽しかったです。でも、私のあまりに、ぼーっとした話に拍子抜けされたかも。のんびりとした性格なので。
ちなみに、私も10/1の「片山右京氏と道幸武久氏」のセミナーに参加します。参加される方は、そこで会えるかもしませんね。

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