『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』 by石原明 後編

石原明著『社長、「小さい会社」のまましゃダメなんです』の後編です。
◆中途採用にいい人材はいない
多くの会社は即戦力になる人材を狙って、中途採用を行います。しかし、中途採用で実際に有能な人材はほとんどいません。いるとしたら、年収1,500万レベルの人材からです。
というのは、優秀な人材は会社がやめさせないし、本人も会社から大切にされていることを分かっているので、会社を辞めません。会社倒産などの場合でも、優秀な人材はすぐにヘッドハンティングされるので労働市場に出てきません。
なので、新卒を採用しましょう。採用すべきは、新卒の中の上位25%です。優秀な新装は会社の宝になります。特に、優秀で新鮮な発想をもつ新卒者は社長の頭を刺激します。
優秀な新卒者を採用するには、3年程度の時間が必要です。なぜなら、良い会社があるという情報が学生に浸透するには、その程度の時間が必要だからです。
一年目は、新卒を採用する会社に、まず、加わりましょう。日本の会社の0.5%しか新卒者を採用しません。次に、優秀な学生が応募してくれるような環境に整えます。ワイキューブという会社が得意で、300万から600程度というリターンを考えると安価な値段でコンサルを引き受けてくれます。
優秀な会社と分かると、まず、優秀な女子学生が応募してきます。そして、次の年の採用担当にその優秀な女性を担当させると優秀な男子学生を得ることができます。
◆システム投資はお金だけをかけてもダメ
販促、ホームページ製作、新卒者の採用などは、お金をかけるとそれに見合う価値のある投資にすることができます。しかし、システム投資だけは、構造的にお金をかけるだけではダメです。これは、日本の国策の影響です。
社長のITインテリジェンスが必要になってきます。多くの社長は、システム投資は分からないからと理解することすらやめますが、一種の設備投資なのですから、利益が本当に上がるのかを吟味する必要があります。なので、ITインテリジェンスが必要とされます。
◆まとめ
しっかりとしたビジネスモデルを構築すると、後は、機械的に成長させることができます。それは、まず、販促を行い、お客様を集めます。そして、次に、ビジネスの根幹となる優秀な人を集めます。その後、優秀な人材が育つように教育・環境を整え、最後に、システムを整備させます。
私見ですが、インターネット・ビジネスも同様にように思いました。ある一定のレベルで利益が出るホームページを作ります。そして、広告を次々に打っていき人を集めます。自動的にお金が集まります。集まったお金でシステムに投資したり、更に、高価な広告を打ちます。ビジネスの定石は、ネットでも変わらないものですね。
◆今日の言葉
「人は最初にふれたもののレベルによって、「それはこういうもの」というそしの事柄に対する初期設定ができあがります。」
→新人の頃に、トップレベルの人材に会わせる意味。

社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!

著者:石原明、出版社:サンマーク出版、ISBN:4763196359
後悔度:★★★★★
★★★★★:読まないと、絶対、後悔する
 ★★★★:読まないと、とても後悔する
  ★★★:読まないと、やっぱり後悔する
   ★★:読まないと、後悔する気がする
    ★:読まないと、後悔するかな?

社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!
社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 石原 明

おすすめ平均
stars零細企業の経営者に、自分の会社を大きくすることへの「覚悟」を迫る本。
stars2006年最高の本です。
stars次回作に期待
stars会社って、どこまで大きくすればいいのかな
stars面白いテーマですな。

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沖縄に
所用で、先日、実家のある沖縄に帰っていました。
ちょうど、滞在していた時期は暖かい日が続いていたので、最高気温は22~26度。早く、ネットだけでビジネスを完結させて、沖縄でのんびり暮らしたいものだと思いました。
春・秋は東京でもいいですけどね。

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