『仕事は3秒で決めなさい』 by 松本幸夫 前編

会社員時代とは異なり、自分で事業を考えたり、誰と一緒に仕事をするかを決められる自由を得た反面、選択したすることによる結果、特に、金銭的なことに大きく反映されるので、なかなか、決断できない自分に気になっていました。
このタイトル(仕事は3秒で決めなさい)を見て、少しは、決断力が向上すればいいかと思い、読み始めました。
『仕事は3秒で決めなさい』は、著者である松本幸夫氏の体験と、多くの仕事のできる人からの観察から生まれました。15万人以上のビジネス・パーソンへの人材育成教育を仕事にしている松本幸夫氏が書いた本は説得力があります。
気になったことをピックアップして、紹介します。
◆99%以上の悩みは起きない
よく、言われることですが、多くの悩みは実際には現実には起こりません。自分の悩みを思い返してみると、いかに発生確率の低いささいなことで悩んでいるかを記録を続けていれば分かります。
◆決断した後、それを変えない
決断した後、思い返して、その決定を変えることは、最初の決断が無駄になります。
◆「できる」と決めれば、「できない」理由は消える
「できる」と決めれば、できる理由が思い浮かぶようになります。
◆イエスかノーか、白か黒か?
課題になることに、イエスかノーかを決めるよう会議があるとします。その場合、黙り込んで、どちらでもいいような態度でやりすごすのことはもったいないです。まわりの空気を読まず、自分の意見を言うことは、自分の見解の鍛錬にもなるし、新たな情報提供により、より、その課題の本質に迫れる可能性があります。
◆60点で乗り切る
ビジネスの多くの場合の場合において、100点満点は求められていません。60点で乗り切られることが多く、そのレベルに止めておくことが大切です。
ただし、お金、個人情報、信用、安全、人材教育については、100点を目指すようにしましょう。これらの分野は100点が求められる分野です。
◆やらないことを決める
仕事は無駄なことが多いので、やらないことを決めて、その無駄を省くように心がけましょう。
◆言葉の暗示は驚くほど大きい
同じ事実を表現を変えるだけで、大きく、相手に与える影響が異なります。
たとえば、あまりにも話題を盛り込みすぎたプレゼンに対して、「あまりにも、多くの話題が入っているので分かりにくい」というのに対して、「2,3の事例に絞れば、とても、わかりやすいプレゼンになるよ」という評価では、大きく、評価された側でのとらえ方が異なります。
続きは、次回(『仕事は3秒で決めなさい』 by 松本幸夫 後編)に・・・
◆仕事は3秒で決めなさい
著者:松本幸夫
出版社:中継出版
後悔度:★★★★
★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

4806131598 仕事は3秒で決めなさい
松本 幸夫
中経出版 2008-10

by G-Tools


◆個人コンサルのお話
私のお仕事である「いろいろマーケティング・コンサルティング」に、このメルマガ読者からのお申し込みがありました。
お申し込みの方は、オフライン通信販売のプランナーの方でした。
本を出されるそうで、その後のインターネットでの展開をどのようにするかというのでした。
この分野については、実は情報起業とやるべきことが同じなのでスムーズにコンサルが進みました。そして、書評メルマガ発行しているので、出版業界にいろいろと思うところがあり、クライアント様の通信販売との比較でいろいろとおもしろいことが出来そうだなという展開になりました。
いろいろな人とお話しするのは楽しいですね。

タイトルとURLをコピーしました