『問題は「数字センス」で8割解決する』 by 望月実 前編

本書『問題は「数字センス」で8割解決する』は、数字に苦手意識を持っている人が、「数字」を日常の道具としてどう使うのかに焦点を当てた本です。
著者の望月実氏によると、問題解決力は「問題把握力」と「解決策の提示力」と「解決案の実行力」の積になるということです。数字について、それぞれを対応させ、「読む」「考える」「伝える」力をつけるとことが仕事で成果を上げることにつながります。
◆数字を読む力とは?
数字を読む力とは、マスコミで伝えられるニュースとしての価値を上げるような数字から、その裏に潜む事実をあぶり出し、その事実で自己のビジネスに役立てる視点を得ることです。
伊勢丹と三越の利益の差は200億円ありますが、三越が伊勢丹並の利益を得るには、1万円のものをいくらで売る必要があるのでしょうか?
それは、プラス250円だけです。利益の数字を取ると大きな差になりますが、売上全体やその利益率の差を見るとさほど大きく開いていません。この例で分かるように、マスコミは極端に差がある数字のみを使用するという性質が表れています。
NTT DoCoMoの例も、取り上げています。携帯電話のナンバーポータビリティ制度により、NTT DoCoMoの一人負けが目立っています。その結果、DoCoMoのシェアは、どの程度、落ちたのでしょうか?
実は、55%から53%へと落ちたにすぎません。依然として、半分以上の携帯はDoCoMoであることに変わりありません。これは、マスコミの情報がフローの数字で報道され、ストックの数字はあまり、報道されないということからイメージの乖離が起こっています。
他に3のケースが紹介されています。
◆数字で考える力とは?
問題を効率よく解くためには、問題を分解して小さな問題に分けます。そして、その小さな問題を数字を使用して、全体としての効果を考えていくことになります。
例えば、利益を2倍にするという課題を割り当てられたとします。すると、やみくもに、解説手段を考え実行するのではなく、小さい問題に置き換えて、それを解くようにします。
利益=集客数x利益率x販売率
なので、それぞれを1.3倍すると解決することになります。それぞれを解決する施策を考えて、実行し、その結果を数字にして、目標との差を埋め合わせていく調整をしていくことで解決されます。
続きは、次回(『問題は「数字センス」で8割解決する』 by 望月実 後編)に・・・
◆問題は「数字センス」で8割解決する
著者:望月実
出版社:技術評論社
後悔度:★★★★
★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

問題は「数字センス」で8割解決する
問題は「数字センス」で8割解決する 望月 実

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