『普通のサラリーマンが年収1000万円になる方法』 by 別所諒

『普通のサラリーマンが年収1000万円になる方法』は、別所諒氏が転職して、給与を2倍にした体験がベースとなって、書かれています。
通常、サラリーマンのままで、給与を倍にすることを考えると、能力を上げるか、長時間の労働か、コネで大会社に入社することぐらいしか、思い浮かびませんが、全く、違うアプローチで給与を1,000万円にしてしまいました。そのノウハウをこの『普通のサラリーマンが年収1000万円になる方法』で公開しています。
多くの人が給与を上げられない理由とか、運を味方に付ける秘訣など興味深い内容がありますが、私が特に重要だと思った3点について、説明します。
◆チャンスは風上と風下に
自分の業界の前後の業界に転職すると、その転職先では別の業界のノウハウが手に入れられるので付加価値が飛躍的に高まります。
例えば、広告会社なら「前」は企業の広報部や宣伝部です。広報部や宣伝部では広告を発注するスペシャリストはいますが、広告制作のプロはいません。そころに広告制作のプロが入ると社内作業で広告が作成できるので広告のコストダウンが期待できます。
また、「後ろ」は制作プロダクションになります。通常、制作プロダクションは、広告会社の下請けです。価格や納期は広告会社のいいなりです。そこに広告営業のプロが入ると制作会社は一変します。
◆転職先の将来性を判断するポイントとは?
発展する会社の3つの条件は以下のようになります。
1.人材を大切にする
2.下請けではなく、ユーザーとの窓口がある
3.今後発展する可能性を感じる商品を販売している
要するに、人材、お客様、商品がしっかりしているということです。
これらを判断するには、以下の3つの質問が有効です。
1.「会社には社長よりも優秀な人材がいますか?」
2.「採用にどのくらい予算をかけていますか?」
3.「3年後はどうなっていますか?」
1と2の質問で、優秀な人材を生かしているのか、また、優秀な人材を採るのに真剣なのかが分かります。懐の浅い社長は、自分よりも、優秀な人材を部下に持ちません。また、採用コストをかけてなければ、優秀な人材を採るという意識が無いので、その後の社員に対する給与も低いと推測されます。
3の質問は、明確なビジョンがあるか否かを判断するために聞きます。会社の将来は社長の頭の中にあります。なので、どのように将来を考えており、その中で、顧客や商品のことをどらくらい真剣に考えているのかが分かります。
ちなみに、危ない社長は一見してわかります。おしゃれでない社長は危ないし、髪型が変な社長も危ないのです。それは柔軟性がなく、外部の情報を取り入れるのが出来ないという人の可能性が高いからです。
◆いい給与を引き出す交渉術とは?
このような会話で給与交渉をしないことで給与が上がります。
まず、現在の給与を聞かれますので、1,2割高めの給与を答えます。
社長「では、最初は○○円(今までより少し高い)で、頑張ればあがるから」
あなた ・・・(考えるふりをして黙る)
社長「不満か?」
あなた 「いえ、その金額が私への評価だと考えればいいでしょうか?」
社長「じゃあ、いくらならいいんだ?」
あたな (落ち着いて)「こちらからは申し上げられません。」
    「社長が提示してください」
すると、驚くような金額が提示されます。入社してからの年奉交渉も同じです。さらに、上積みを期待するなら、その交渉方法もあります。それは、本書を購入して、確認してください。
◆最後に
転職を考えている人には、最適な本です。特に、新しい視点で自分の価値を高く売り込める領域を教えてくれるのがいいです。そして、給与を上げるのに常識的に思われていることの多くが効果がないことを教えてくれます。更に、高額な給与を得るための日本的な交渉術を教えてくれます。
◆普通のサラリーマンが年収1000万円になる方法
いまの2倍の給料で自分を雇わせる裏ワザ
著者:別所諒
出版社:アスコム
後悔度:★★★★★
★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

普通のサラリーマンが年収1000万円になる方法
普通のサラリーマンが年収1000万円になる方法 別所 諒

おすすめ平均
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starsサラリーマンが会社をリストラする時代
stars努力しても報われないと思っている20代・30代のサラリーマンのみなさんにお奨め

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◆おそるべき100円ショップ
私の出身地沖縄は、かなり長い間、アメリカの統治下にあり、そのためか、アメリカを始め外国製のものが、未だに、かなりのものが流通しています。そして、私は甘いモノが好きなので、外国製のチョコレートに目がないのです。
しかし、東京で暮らしていると、その外国製のチョコレートが沖縄の値段の2,3倍はするのにビックリしてしまいます。外国製のモノに妙な価値観を見いだしているのでしょうか。それとも多量に売れないので高くせざるをえないのか。手が出せなくて悲しい思いをしてしまいます。
ところが、今日、100円ショップにいってみると、スーパーで200,300円で売っていそうな外国製のチョコレートが100円でした。なんか、それだけで、幸せな気分になってしまいました。さすが100円ショップ!

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