以前から、金森氏のメルマガを取っています。そのメルマガで、一番先に読んでいたのが、金森重樹氏の自伝的な内容を綴っていた「お金の味」のコーナーでした。生々しい状況描写が「ナニワ金融道」を思い起こさせる味わいでした。
25歳フリーターに利息24%の1億円もの借金を背負った人の現実をおそるおそる覗いている気分でした。そして、そこから理論的な思考で生還する様子は、よくできた映画を見る思いでした。
再度、本になった『借金の底なし沼で知ったお金の味』を読みと、教訓になりそうな言葉が散りばめられています。そんな言葉を紹介していきます。
◆水は方円の器に従う
周囲の環境の影響を受けて生きているので、周囲にお金持ちがないければ、お金持ちの行動を学ぶことができない。そして、自分の環境を意識しないでそのまま受け入れると周りの影響を受けてしまう。
動物は自分が置かれた環境に縦横することしかできないが、人は環境を変えることで自分を変得ることができます。
◆「働くおじさん」と「働かせるおじさん」
学校教育もお金持ちになるにはマイナスの影響を与えます。「将来労働者になることを前提とした教育が行われている」という前提で教育が組み立てられているからです。
なので、「労働の現場」は教えても、「働かせるおじさん」について教えることはありません。会社組織は「働くおじさん」と「働かせるおじさん」の両方で成り立っているのですが、「働かせるおじさん」は取り上げてくれません。
◆税理士が会社をダメにする場合がある
税理士は経費削減の提案はできるのですが、売上向上や会社組織全体の経営視点からの物事を捉えられない場合があります。
なので、人件費の圧縮を図った結果、残って欲しい人材が流出したり、取引業者までに情報が漏れて、取引条件が悪化する場合があります。また、売上をあげる必要があるのに広告費までを削って、売上自体を落とす場合もありす。
◆金持ちになるための手がかりは簿記の本に
不動産デベロッパーの業界を調べていると構造的な問題があり、財閥系か鉄道会社系しか生き残れない構造になっています。これは、財務分析から出た疑問点を丹念に調べた結果から分かりました。
会社経営で利益を出して聞くのに、会計の知識がないと理解できないことがあります。
◆まとめ
強く、印象に残った言葉を紹介してきましたが、実際にあった出来事のリアリティに圧倒されます。このリアリティは本書『借金の底なし沼で知ったお金の味』は物語を読まないとその迫力は感じられません。
最後に、金森重樹氏は、当初、一山当てるために東大に合格して、上京しました。しかし、巨額の借金を背負ってしまいましたが、それがために、もしかしたら、早く、目的を達成できたしたら、借金も神様が用意してくれたのかも知れませんと感じました。
◆借金の底なし沼で知ったお金の味 by 金森重樹
~25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記
著者:金森重樹
出版社:大和書房
後悔度:★★★★
★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?
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◆時代を作るミュージシャンをプロデュースするには?
「サザン・オールスターズや浜崎あゆみのような時代を作るミュージシャンを作る方法は?」という問いかけが、ある秘密の会議室で、主催者からありました。
自分の答えは、こんな感じです。結構、気に入っています。
『売れる切っ掛けと売れた層を考えると、
・サザンは
テレビ出演(ザ・ベストテン)x大学生?
・浜崎は
CMタイアップx女子高生
伝えるメディアが新しいのと対象はその当時の時代を作る層なのかなと思いました。
つまり、「新しいメディア」x「時代を作る層」の掛け合わせかと。
今、現在を考えると
「新しいメディア」=YouTube、携帯、フリーペーパー
「時代を作る層」=アラフォー、おたく、非正規雇用?
YouTubex非正規雇用で、学生運動風フォークでも出てくると面白いかも。』