「0円販促」という魅了的なタイトルの本を読んでみました。この本の対象読者は小売店を想定しているようですが、他の業種でも取り入れられそうなアイディアがありましたので、ご紹介します。
◆コンセプト
お客様がお店を選ぶ基準は、「フワフワとした動機」で、なくとなく、その店を選ぶというのがほとんどです。なので、選ばれるように、明確にコンセプトを打ち出して、商品・サービスの基本的な価値である品質・価格・機能ではない部分で勝負を仕掛けるといい結果が出る場合があります。
例えば、化粧品売り場で、販売員を先生とするコンセプトがあります。勿論、先生とするからには、店員に対する教育や店舗の内装をそれなりのものにする必要があります。そのようにすると、店員が先生、お客様が生徒になるので、販売がスムーズに行きます。
別の例では、エコ活動に熱心な歯医者さんの例が紹介されていました。その歯医者が経営する歯科病院が経営的に危ない状況になったときに、エコ活動を支持していた人がこの危機を救ったことがありました。
◆口コミ
口コミはある程度、仕掛けることが出来ます。日常生活で、人にささやきたくなることを考えれば良いのです。例えば、ある居酒屋が発行する住人バッチというのがあります。そのようなバッチがあると人に話したくなります。バッチ以外の例として、タクシー会社で一台だけ、金色にした例があります。その金色の車一台で話題になりました。
居酒屋バッチのように、目に見える形にすると伝わりやすいのです。目に見えるのを簡単にやるには、名刺サイズのカードにその凄いことを掲載すればいいのです。カードサイズなので、携帯するのに便利で、人に見せやすくなります。
さらに、多くの人に影響を与えるような人に、口コミを起こさせるような凄いことや人にささやきたくなるような事を伝えると効果的です。
◆技術サービス
ちょっした技術サービスは仕入れ値がゼロなので、一度その技術をマスターすると元手がかからずに、提供できます。
例としては、
・健康相談
・占いサービス
・写真撮影
・料理アドバイス
・書道サービス
などです。
特に、占いは人気があります。占いは、意外にも、通信講座で4-5万円で、習得することが出来ます。パン屋さんで、朝に今日の占いを掲載し、夕方に明日の占いを掲載することで集客に効果があった例が紹介されています。
◆まとめ
上記以外にも、インターネットを活用した事例や女性が関心を持つプロメイクを効果的に取り入れた事例、店のテーマカラーを効果的に打ち出した事例が紹介されています。
著者が、実践する際に勧めているのが、一日一時間、店舗以外の落ち着ける場所で考えることです。考える内容は、お店の現状を冷静に理解する事と他の業種からアイディアを導入できないかを検討する事をあげています。
◆0円販促を成功させる5つの法則
著者:米満和彦
出版社:同文館出版
後悔度:★★★★
★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?
0円販促を成功させる5つの法則 (DO BOOKS) | |
米満 和彦
同文館出版 2009-03-05 |
◆スケジュールを月間ベースに
以前、システム手帳を使用している時に、ディリーという日別に管理できるリフィルを使用していました。しかし、どうも、一目で見える範囲が、一日なので、一日に間に多くのタスクを詰め込みがちです。そして、当たり前ですが、実行できずに、イライラが募ります。
そして、週間のリフィルを使用する様になりました。ディリーよりも、柔軟に対応できるのですが、長期的な目標を軽視しがちになります。
現在は、月間ペースに落ち着いています。間近の作業と、長期的な目標のバランスを考えると、月間がベストという結論になりました。
ただ、Googleカレンダーを使用しているので、1クリックで、週間やディリーの表示にも出来るんですけどね。