1回きりのお客様を100回客に育てなさい by 高田靖久

主に、店舗を持つ飲食店向けに書かれた本です。
◆「頑張ってるのに儲からない」のはなぜか?
「それは「1回きりのお客様」ばかり集めているから」というのが、
それが、この『1回きりのお客様を100回客に育てなさい』の著者
高田靖久氏の主張していることです。
現状の総人口が減り続け、更には、若い人の人口比率が、
激減している状況に対応したノウハウが書かれています。
要するにお客様全体の人口が減る中では、新規の顧客獲得は、
難しくなっていきます。
更に、若い人が減ると言うことは、新しいことをする人が減る
ということですから、ますます、新規の顧客獲得は難しくなります。
そんな中で、売上を確保、あるいは、伸ばすには、既存客に、
如何に、お店に足を運んでもらいのかがカギになります。
好都合なことに、若くない人は、気に入ったお店が見つかると、
そのお店に通い続ける傾向があると、私は感じていますので、
そういう意味でも、時代にあったノウハウです。
そのノウハウを具体的に、解説したのが、
この『1回きりのお客様を100回客に育てなさい』です。
しかも、筆者の高田靖久氏は、顧客管理システムの営業の方なので、
どのような施策が、どの程度があるのかを数字で把握しています。
しかも、800店舗以上で、実践されたノウハウなので、再現性も高いと
思われます。
◆どんなことが書いてあるのか?
高田靖久氏が提唱している手法は、リピーターを増やす手法です。
なぜ、リピーターを増やすかというと、単純に、新規客を増やすよりも、
いままで、来てくれたお客さんに、来てくれるのが簡単だからです。
すでに、一度、来てくれたお客さんは、どんなお店かを知っています。
どんな人が接客をしてくれるのか、どんな食事が提供されるのか、
どんな雰囲気の店内なのかを知っているので、気に入れば、
心理的な抵抗が無いので、来てくれやすいのです。
そして、ファンになって頂けると、そのファンのお客様が、
さらに、もう一回、来てくるのは、更に容易になります。
というのは、お店に払う金額が、すでに、10万円払っているとすると、
さらに、一回、たとえば、1,000円増やすのは抵抗が少ないからです。
◆売れる仕組み構築プログラムの4つのステップとは?
では、ファンになるような熱いリピーターを獲得するにはどうすれば、
良いかというと、次の4つのステップが必要だと主張しています。
それは、
第一ステップ→新規客を【集める】手法
第二ステップ→お客を【固定客にする】手法
第三ステップ→お客を【成長させる】手法
第四ステップ→お客を【維持する】手法
です。
この『1回きりのお客様を100回客に育てなさい』では、
4つのステップで特に重要な
『第一ステップ→新規客を【集める】手法』と
『第二ステップ→お客を【固定客にする】手法』
を公開しています。
中でも、『第二ステップ→お客を【固定客にする】手法』を
特に、重要だと考えており、まず、この手法から説明しています。
というのは、まず、漏れがないような体勢を作らないと、
新規にお客様を獲得しても、漏れだしていくだけなので、
売上に対する効果が薄いからです。
◆まず、何をすればいいのか?
まず、「1回きりのお客様」を「2回」に、変えるだけで、売上は、
向上し始めます。
これは、800店以上の顧客管理システムの数字から出た事実です。
しかも、その割合を10%だけ向上させれば、良いのです。
「1回きりのお客様」は、70%もいます。
それを10%だけ、「2回」に変えます。
そんなわずかな違いで、売上は向上し始めます。
◆さらに、具体的には?
具体的には、お店を思い出させるように、
ダイレクト・メールを送ります。
3日後、3週間後、3ヶ月後に、メールを送り、思い出してもらうのです。
お店を思い出して、もらうためのメールです。
お店を気に入っても、来てもらえない単純な理由は、
外で食事をしようと思い立ったときに、選択肢に浮かばないというだけです。
単純に、そのお店を忘れているだけなのです。
なので、思い出してくれるために、メールを送ります。
3日後に、サンキューメール
3週間後に、ライクメール
3ヶ月後に、ラブメールを送ります。
◆長くなりすぎました
長くなりすぎましたので、このへんで、終わりにします。
もし、飲食店の経営に携わっているなら、
購入しても、損はしない内容です。
何もしないでいると、お客様の減少と同じペースで、衰退します。
逆に、状況にあわせて、経営の方向を変えると、良い結果がでると思います。
そういう意味で、本書がいい切っ掛けになると思います。
◆1回きりのお客様を100回客に育てなさい
著者:高田靖久
出版社:同文館出版
後悔度:★★★★★
★★★★★:読まないと絶対後悔する、★★★★:読まないと、とても後悔する、★★★:読まないと、やっぱり後悔する、★★:読まないと、後悔する気がする、★:読まないと、後悔するかな?

1回きりのお客様を100回客に育てなさい (DO BOOKS)
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■編集後記
◆年賀状
お仕事を頂いている会社のスタッフとの雑談でビックリしました。
そのスタッフの方は、女子大生です。
話の流れで、年賀状の話をしていると、
年賀状は、すべて、携帯のメールらしいです。
結構、ビックリ!です。
こんな世代がインターネットで活躍する時代が来ると、
ビジネスが激変するかも。
実際、彼女のPCの使い方を見ると早い!です。
IT業界が長く、PCも慣れ親しんでいる私も驚きます。
そもそも、固定費の高いオフィスで、
激しく混み合う通勤電車で出勤して、
仕事をすることが激減すると思っています。
そんな贅沢をして、割にあう業種は少なくなると思います。
ちなみに、私の場合は、ハガキでもなく、
PC・携帯どちらのメールでもなく、
全く出しません!
人のよっては、こちらがビックリされるかも・・・

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