●行動を変える31のレッスン集
「あの時、即座に『はい』と答えられていたら…」
「もう一言、本当の気持ちを言えていたら…」
「思いきってすぐに行動できていたら…」
そんな後悔をされることが良くありませんか?
筆者の体験した組織で多くの人は
受け身だったり、責任を避けて保身に
走ったりしていました。
よく言われる2:8の法則で言えば、
わずか2割の「すぐやる人」が仕事の
8割をこなして、残り8割の「動かない人」
「動けない人」をカバーしているのが実態だった
とのことです。
そして、恐ろしいことに、大多数の
「動かない人」「動けない人」たちの中にいると、
いつしか自分も動かないのが当たり前になって
しまうと述べられています。
本書では、見る前に飛ぶ(あれこれ考えて悩む前に行動する)
勇気と、新しい「習慣」を身につける具体的な手法が
紹介されています。
印象に残った典を3点ご紹介します。
(1)相手が大物だと、つい遠慮してしまう。
本物の大物が持つ7つ資質は下記の通り。
1.年齢・性別・地位・役職を気にせず、その人の本質を評価する
2.しっかり事前準備をしていて、結論や論旨が明快な人を評価する
3.自分の地位よりも、理念や本質を理解してくれる人を評価する
4.夢、理念、情熱を持って、熱く語れる挑戦者を評価する
5.どんな話であっても新味と誠意があれば耳を傾けてくれる
6.取巻きの多さと比例して孤独で、心通う友や弟子を求めている
7.心に響くお礼ブログやお礼状を出せば、返信をいただける
これらをふまえ、お会いする前に相手の大きな度量と
鑑識眼にかなう努力をすればするだけ
「評価していただける可能性」が高まるはず。
(2)真っ先に手を挙げられない
講義や講演、あるいは会議で筆者がいつもがっかりすることは
質問や意見を尋ねても「なかなか手が挙がらない」こと。
これはとても「もったいない」こと。
講師から見た聴衆の「その他大勢」に過ぎなかった自分を
「特別な存在」に変えるための、「数少ないチャンス」を
みすみす逃しているからです。
講師や議長をしたことがある人なら誰しも、
「最初に質問をしてくれた人」に強い好印象を抱くはずです。
その内容うんぬんよりも、最初に手を挙げる
「志」や「心意気」に共感するのです。
素朴な質問でいいので、講義や会議に臨む前から
「必ず最初に質問する」と自分に課しておくことが重要です。
(3)タイミングを狙いすぎて動けない
新しいことをはじめる時は、どうしても
失敗しそうなネガティブ要因ばかりが
頭をかすめてしまいます。
そんな時、現在、1年後、3年後と
時間の経過とともに「成功率」がどう
変わっていくか、「成功率推移表」を作り、
自分の胸に手をあてて直感で考えれば、
自然に答えがでるはずです。
・市場規模と認知度
・競合と参入障壁
・若さと情熱
・業務知識と経験
・人脈と顧客
・ブランドと信用
・成功率
以上を左軸に、
・現在
・1年後
・3年後
・5年後
・10年後
を右軸にして考えます。
そして同じ内容で「何もしない場合」と
「今すぐ始めた場合」の2表を作り、
★の5段階評価で直感で考えます。
・市場規模と認知度 →低い早い段階がチャンス
・競合と参入障壁 →時間とともに激しくなる
・若さと情熱 →年と共に減退
・業務知識と経験 →早くした方が早く蓄積
・人脈と顧客 →早くした方が早く蓄積
・ブランドと信用 →早くした方が早く蓄積
・成功率 →上記の総合評価
この表を作ることで、
「何もしないで失われていくリスク」
「何もしないから蓄積されないリスク」
「知らないうちにライバルが先行するリスク」
が見えてきます。
「今すぐ始めるリスク」を意識するあまり、
より大きなリスクに気付かないのは悲しいことです。
●結局、「見る前に跳ぶ」人が勝っている
筆者の講義を受けた方は、「すぐやる勇気」が
得られたというお礼と一緒に、「一歩踏み出せ
なかった自分」に対する悩みが感想に語られていた
とのことです。
企業経営の現場で接する20~30代の若者たちの
言動をみても、最近は「見る前に跳ぶ」タイプが
めっきり減ったと感じずにはいられないとのことです。
一方で、生き生きと楽しい毎日を送っているのは
「見る前に跳べる人」だとのことです。
「すぐやる技術」とありますが、その内容は
「技術」というより、むしろ「心構え」や「考え方」です。
本書で紹介されている内容は先天的な性格や、
特別な能力を必要としていない手法です。
行動力について自分に物足りなさを感じている方は
必読の一冊です。
◆『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』
著者:久米 信行
出版社:日本実業出版社
後悔度:★★★★★
★★★★★:読まないと、絶対、後悔する
★★★★ :読まないと、とても後悔する
★★★ :読まないと、やっぱり後悔する
★★ :読まないと、後悔する気がする
★ :読まないと、後悔するかな?
◆詳細&購入
考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術 | |
おすすめ平均 読めば読むほど味が出てくる! 自分には要らない本 技術は載ってません 内容が薄いです。 情熱は権力よりも実力よりも強い by G-Tools |
ゲスト書評家として、岩橋 亮さんをお招きしました。
岩橋 亮さんの自己紹介:
『行動なくて読書の価値なし』をテーマに中小企業経営に役立つ
実践的なビジネス書・自己紹介書を紹介している書評ブロガー
中小企業経営に役立つビジネス書・自己啓発書レビュー
ゲスト書評家を希望の方はこちらをご覧ください。
■編集後記
◆沖縄引越、ほぼ完了
2/27から沖縄生活が始まりました。
で、今、ようやく、部屋が人の住める雰囲気に
なってきました。
そして、ドライブなどをして、
ようやく、久しぶりに海に出てきました。
その写真をブログに掲載します。
(沖縄の猫についても、少し、書いています)
過去に数回の引越経験があるのですが、
今回が、一番、大変でした。
というのも、距離的に遠いため、
引っ越し費用が、かなり高くなるため、
節約したら、
大変な作業が待っていました。
基本的に、沖縄に段ボール大のものを
送るときには宅配便が安いので、
それを使用していました。
引っ越し先を借りてないうちに
送っていたので、
送り先を実家にしたら、
その後の処理が大変でした。
また、引越費用を考えると、
東京から持っていかなくて、
沖縄で購入した方が安くつくのが
いくつかあり、それを購入するのに
また、時間がかかりました。
更に、もといた東京の部屋よりも、
狭いところに引越したため、
大量のものを捨てざるをえないため、
時間がかかりました。
ものを捨てるのにはエネルギーが必要ですね。
最近、読んだヨーロピアン風水の本にも、
そんなことが書いてありました。
ちなみに、必要でない物が無く、
整理・整頓が行き届くと、
頭の中もスッキリするらしいです。
最後に、必要でない物で、かつ、
オークションや古本屋さんで
買い取ってもらえるようなものを
処理していると、
これも、意外に時間が取られました。
いやー、大変でした。
おかけで、かなり、物が減って、
スッキリ、シンプルな沖縄生活が
スタートしそうです。
ちなみに、今、住んでいる場所は、
沖縄でも、最も栄えている場所の
一つなので、予想に反して、
車が必要ではなかったです。
そういう意味でも、
身軽なスタートになりました。