多くの書評本を出している水野俊哉氏のお金に関する新しい常識を
まとめたのが本書『徹底網羅! お金儲けのトリセツ』です。
水野俊哉氏は、20代の頃に起業し、IPOを目指して企業経営に取り組んだ
経験が活かされた内容になっています。
私自身が詳しい「ネットビジネス」の章で判断すると非常に的確に内情を
把握しているように感じました。
全体で6章あります。第1章はお金に対する全体像を説明しています。
第2章以降は、個々のお金儲けのジャンルに対する全体像を解説しています。
内容は「儲かる!」という感じの煽る記述は無く、「多分、これが本当なの
だろうな」と感じさせる全体像を知ることが出来ます。お金儲けの情報を
集めているなら、この本を読んで、冷静になってから、個々の詳細な本を
読むといいです。
◆どんな本?
お金儲けのジャンルとして、以下の5つを取り上げています。
・株式投資
・不動産投資
・外貨投資
・独立・起業
・ネットビジネス
それぞれのジャンルで手堅いやり方の概略を教えてくれます。
例えば、ミドルリスク・ミドルリターンの不動産投資は、
以下の条件下であれば、成り立つ。
・収入で返せる範囲の借り入れ
・空室リスクに耐えられるように、生活費は別途用意
・自分が住んでもいいと思える物件を買う
このようなレベルで教えてくれます。
◆注目ポイントは?
それぞれの章のページ数をカウントしてみると、株式投資と独立・起業に
より多くのページ数を割いています。
やはり、水野俊哉氏の経験を考えると独立・起業の章に注目すべきでしょう。
起業はお金持ちになるための最短最速の道と断言しています。
そして、時代と共に、お金持ちの職業が変化すると事を指摘しています。
これまでのお金持ちは、都内に住む会社経営者か、地方に住む開業医でした。
しかし、これからは、マイクロ法人という規模の拡大を目指さない、
利益率重視のスモールビジネスの法人を推奨しています。
今後、うまくいく起業のパターンを満たしているからです。これから、
うまくいくのは以下の5つの要素を満たすビジネスと主張しています。
・小資本、低コストの経営
・成長業種
・ITやネットブランディングをフル活用
・利幅が大きい
・経験やノウハウがある
◆結局、お金儲けはどのジャンルがいい?
その答えは、それぞれの経済状況、年齢、人生に対する方針によって、
異なります。お金儲けのジャンルを一通り、説明している本書を購入して、
検討してみるといいでしょう。
また、「ネットビジネス」については、お金をかけずに、始められるので、
もし、とりあえず、何かやりたいのなら、最適かもしません。ただし、
お金が必要でない分、時間を必要とします。
◆徹底網羅! お金儲けのトリセツ
著者:水野俊哉
出版社:HP研究所
後悔度:★★★★★
★★★★★:読まないと、絶対、後悔する
★★★★ :読まないと、とても後悔する
★★★ :読まないと、やっぱり後悔する
★★ :読まないと、後悔する気がする
★ :読まないと、後悔するかな?
◆詳細&購入
徹底網羅! お金儲けのトリセツ 水野 俊哉 PHP研究所 2010-10-23 |