30代にしておきたい17のこと by 本田 健

今日は、ゲスト書評家として、岩橋 亮さんをお招きしました。
岩橋 亮さんの自己紹介:
『行動なくて読書の価値なし』をテーマに中小企業経営に役立つ
実践的なビジネス書・自己紹介書を紹介している書評ブロガー
中小企業経営に役立つビジネス書・自己啓発書レビュー
http://bookintro.at.webry.info/
●30代という分岐点
自分の可能性が幻想的に開くのが10代
それを試しながら失望していくのが20代
そして30代は希望と絶望の狭間にいます。
気の早い人はもう絶望の岸を渡ってしまった
かもしれません。


30代の大多数の人は、希望と失望、絶望の
あいだを行き来していると思います。
それは、あなただけでなく、ごく普通のこと
なのです。
自分の仕事、お金をどうするのか。
自分のセクシャリティや身体とどうつき合うのか。
社会、家族、愛する人とどうつながるのか。
面倒を見なければならない親や子どもとどうつき合うのか。
それが30代の課題です。
30代の課題をうまくクリアしていった人と、
そうでない人の差は、あとの人生に色濃く出てきます。
本書はベストセラー『ユダヤ人大富豪の教え』を書かれた
本田健さんがご自身の30代の振り返りも含めて、
30代がどういう時か、どのような決断が必要であり、
どう考えるべきかを17のテーマにわかりやすく
まとめられております。
特に今30代の人、これから30代を迎える人に
おすすめの本です。
(1)人生の90パーセントは30代で決まる
60歳以上の成功者をインタビューしてきて、
その多くの人たちが
「人生の基盤づくりのもっとも大切な
 10年が、30代だった」
と語ることに気づきました。20代でいろいろな体験を
したうえで、パートナー、仕事、住居と、人生でもっとも
大切な3つを選ぶのが30代です。
パートナーや仕事を何度もチェンジしていては、
そのたびにまた最初からやり直しになります。
それではいつまでたっても、人生は積み上がって
いきません。
30代にどんなパートナー、ライフワークを選び、
どんな人とつき合うかが、残りの人生の幸せ度、
豊かさ度を決めるといってもいいでしょう。
40歳までに独立しない人、結婚しない人は、
その後の人生で独立したり、結婚したりすることは、
なかなかないでしょう。40歳までに子どもを持たない
人は、それ以降に子どもを持つ可能性は低いものです。
40歳までにお金に恵まれない人は、一生そのままの
確立が大です。
自分の人生を変えられるのは30代まで。
そう考えておくことです。
(2)子どもと最高の思い出を作る
30代で、子どもを授かる人は多いでしょうが、
その幸せをかみしめる間もなく、忙しい毎日を
送っているのではないでしょうか。
子どもは、あっという間に大きくなります。
生まれたと思ったら、もう6ヶ月検診。
保育園、幼稚園、小学校までは過ぎてみると、
ついこのあいだのことのようです。
子どもと一緒にいて、心から楽しいのは、
最初の10年です。 ちょうど、人生でもっとも
忙しい30代と重なる人も多いでしょう。
子どもに必要なのは、お金でも、おもちゃでもなく、注目です。
公園などで、子どもがいちばん親にいう言葉は
「お母さん(お父さん)こっち見て!」
です。子どもはとにかく、「見てもらいたい」のです。
ちなみに、それに対して両親が子どもにいう、
もっとも多い言葉の3つは、
「静かにしなさい!」
「危ない!」
「そっちに行っちゃダメ!」
です。ここにコミュニケーションのズレがあります。
将来の親子関係を暗示していると思いませんか?
子どもがいる人は、思い出をいっぱいつくってください。
お金をかけて、世界一周の旅に出る必要はありません。
近所の河原でキャッチボールをするだけでもいいのです。
「一緒にいる」だけで、もう十分なのです。
あとは、にこやかに微笑みかけて、「愛しているよ」
と伝えてあげてください。
あなたのお子さんが、将来、お父さん、お母さんが一緒に
いてくれたこと、そして「愛している」といつもいって
くれたことさえ 覚えていたら、自信を持って何にでも
挑戦していける人になるでしょう。
(3)年数のかけ算
年数のかけ算というのは、年数が増えれば増えるほど
才能も開発され、経験も豊かになり、人脈も増える
ということです。
知識もノウハウも、年数が多ければ多いほど、
それだけたまっていくわけです。
やはり、基本的にはその業界に長くいる人のほうが
有利です。そのぶんフレッシュな視点を失うという
マイナス点はありますが、それだけ経験があるわけで、
消去法で、最低限してはいけないこともわかる。
それを避けられるだけでも、全然違うはずです。
「自分はここで骨を埋めよう」
という感覚を持てるものに出合うことができた人は
ラッキーです。30代でその感覚が持てないと、
根なし草のようになって、40代になっても何も
積み上がらない人生になります。
30代のうちに、「この分野でいきていくんだ」
という自分の方向性を定めることです。
そして、その中で、自分はどんな役割を担うのかを
考えましょう。
「自分は何を専門にやっていくのか」
ということを決めると、それに応じた世界が
スタートします。決めるのは、あなたです。
自分で決めることが大事なのです。
●ワクワクするかどうかを基準にする
運のいい人には独特のリズム感があります。
彼らは、自分の大好きなことを仕事にして、
楽しくやりながら、経済的にも恵まれた
生活をしています。
また、人間関係も良好で、つき合う人たちと
深い信頼、友情で結ばれています。
彼らの特徴は、静かなワクワク感を持って
生きていることです。自分の深いところから
わき出てくる情熱をベースに、大好きなことを
追いかけているのです。
自分の専門分野を持ち、たくさんの人から
応援されながら、毎日をエンジョイしています。
彼らは、毎日、自分がワクワクするかどうかを
基準にして生きています。いつも、自分にとって
楽しいことしかないので、幸せで平安な毎日です。
その雰囲気が、何ともいえない魅力を放って、
人を惹きつけることになります。
結果的に、その人が何かをやるとき、助けたい、
応援したいという機運を生み出すのです。
これが運の本質です。「応援されやすい人になる」
ことが運をつくり出すのです。
ワクワクする人生を選びたいなら、いまがそのときです。
どういう人と一緒にいたら、ワクワクするのか?
どういう仕事をすれば、ワクワクするのか?
どこに住めば、ワクワクするのか?
逆にいえば、それをやらないと、やらないぶんだけ、
どんどん自分の大事な部分が死んでいきます。
あなたは、何をやると、心からワクワクできますか?
◆『30代にしておきたい17のこと』
著者:本田 健
出版社:だいわ文庫
後悔度:★★★★★
★★★★★:読まないと、絶対、後悔する
★★★★ :読まないと、とても後悔する
★★★  :読まないと、やっぱり後悔する
★★   :読まないと、後悔する気がする
★    :読まないと、後悔するかな?
◆詳細&購入

30代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)
30代にしておきたい17のこと (だいわ文庫) 本田 健

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■編集後記
◆Kindle PaperWhiteを購入して、読書スタイルが変わりました
本の購入が気楽に出来て、セールがあったりして、ついつい、購入して
しまいます。ヤバイぐらい購入しています。ここ1ヶ月で、60冊程度も購入。
寝室や移動中にKindleで本を読んでいます。多量に本を入れているので、
気分次第で、好きな本を読めるのは最高ですね。
利点を簡潔に箇条書きで上げていきます。
・多量に書籍を購入しても、場所を取らない。
・端末が軽いので、気楽に外に持ち出せる。
・軽いので、寝っ転がって読んでも持っていられる。
・バックライトがあるので、寝室等暗いところでも読める。
・日差しの直下等、明るい環境でも読める。
・目にやさしい表示方式。←非常に重要です。
・マーカー機能があり、後で、大切な箇所を見返せる。
・多量に書籍を入れられるので、多量の本を並行して読める。
・Amazonのサイト自体が使いやすい。
(Sony Reader Storeは使いづらい)
・電子書籍の量も他のサイトと比較して、劣らない。
・8,000円弱と端末の価格も安いので、気楽に扱える。
・バッテリーが長く持つ。
ちなみに、欠点を上げると、こんな感じです。
・動作が遅い。
・漫画等の画像が多い時は画面がちらつく。
・挿絵等の画像が見にくい。
・漫画等の画像ベースだと、容量が小さく感じる。
・画面が小さいので、雑誌には向かない。
漫画を読むには、すこし、辛いかも。
ただ、Amazonで売られている書籍を読むにはいいです。
もう少し、動作が機敏で、容量があるということないのですが。
現時点では、一番、お勧めの電子書籍端末です。
詳細はこちらから、どうぞ。

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