近藤麻理恵氏を知ったのは、彼女が書いているブログです。その当時は、
まだ、本書『人生がときめく片づけの魔法』を出版される前でした。
その時の記事が印象に残っています。仕事の資料について、バッサリと
切っていました。「全捨てが基本です」と。インパクトがありました。
そして、現在、100万部を超えるベストセラーになっていますね。本書の
語り口が、若干、自己啓発系の本やスピリチャル系の本に近く、片付け意欲
が高い層にアピールしたのと、片づけの細かいテクニックが、妙に、納得感
があり、その道の達人ぶりを感じるからのように思います。
今まで、何度も、片づけを試みたけども、上手くいかなかった人にお勧めで
す。ただし、自己啓発系やスピリチャル系に、アレルギーのある方にはお勧
めできません。それと、若干、乙女な感じの表現に、イライラする方にも
お勧めできません。
◆なぜ、片付ける必要があるのか?
近藤麻理恵さんは、こう主張します。片付け方法自体は、要らない物を
捨てて、整理して、その後は、必ず、物を所定の位置に戻すという単純な
作業で、小学校一年生でもできることです。
では、なぜ、片付けられないかというとそれは、マインドに問題からある
からです。「片づけはマインドが九割」なのです。きちんと物と向き合って
ないのが原因です。自分に取って、必要な物かの判断を先送りしているから
物が溜まっていきます。
更に、片づけの効果は、単に、物が整理されて、すぐに、アクセスしやす
いという実用的な効果だけではありません。実は、自分のお気に入りの物
だけに囲まれた生活を手に入れられるという効果が高いのです。それだけで、
幸せになれます。
◆具体的な手順
まずは、必要でない物を一気に捨てます。その判断基準が「ときめくか?」
です。多くのクライアントとの片づけの実践の結果、この「ときめき」で
判断するのが一番効果的でした。
捨てるには、まず、同じカテゴリの物を集めます。そして、思い入れの
少ないジャンルから手を付けていきます。具体的には、以下のカテゴリの
順に行います。
1.衣類
2.本類
3.書類
4.小物類
5.思い出の品
その後、収納を行います。
◆まず、はじめに
衣類の中でも、順序があり、以下の順序で片付けるとスムーズに進みます。
・トップス
・ボトムス
・かけるモノ(ジャケット、スーツ、コートなど)
・靴下類
・下着類
・バック
・小物
・イベントモノ(浴衣・水着など)
・靴
◆まとめ
「人生がときめく片づけの魔法」を読むと、妙に、片付ける意欲を刺激しま
す。さすが、売れているだけのことはあります。
また、著者の近藤麻理恵は、若いのですが、幼少の頃から片付けに意欲を
持って取り組んでいますので、そのノウハウは尽きることがない量を持って
いるように思います。読んでいて、説得力があります。
乙女な語り口に拒絶反応がある人以外には、お勧めできます。
人生がときめく片づけの魔法
著者:近藤 麻理恵
出版社:サンマーク出版
後悔度:★★★★★
★★★★★:読まないと、絶対、後悔する
★★★★ :読まないと、とても後悔する
★★★ :読まないと、やっぱり後悔する
★★ :読まないと、後悔する気がする
★ :読まないと、後悔するかな?
◆詳細&購入
人生がときめく片づけの魔法 | |
近藤 麻理恵
サンマーク出版 2010-12-27 |
■編集後記
◆実際に、試してみました
『人生がときめく片づけの魔法』を実際に、実践してみました。
実践したのは、1ヶ月前です。ただし、本書にあるように、完全に、
片づけは完了していません。というのも、ここ数ヶ月、多忙で、
その合間を見て、とりあえず、やってみたという状況だからです。
そして、1ヶ月経った状況ですが、実は、散らかり具合は以前とそんなに
変わらないです。ただし、服が厳選されたものが残り、毎日、気持ちよく、
服が選べるようになりました。
また、洗濯物を畳むのが楽しくなりました。畳んでコンパクトにして、
衣類ケースにきちんとしまうという一連の作業が楽しくなり、以前よりは、
洗濯物がその辺に散乱しているという状況は減りました。
なかなか、楽しいので、まだ、片付けてない領域も本書に提案されている
方法を実践しようと思っています。